「霧の惑星まで」DUNE デューン 砂の惑星 ipxqiさんの映画レビュー(感想・評価)
霧の惑星まで
劇場に行かなかった以上、この作品の正確な価値は測れないとは思いますが。。
Amazonで吹替版を観た↓
作品ごとに好悪はあるものの、ドゥニ・ヴィルヌーヴはああいう芸風の人なので、この内容を彼に任せた以上こうなることは避けられなかったと思います。
なんで基本は依頼した側の問題っていうのは前提として。
まず、ビジュアルはよい。モダニズム建築とか好きな人にはこのミニマル感、侘び感がビビッと来ることでしょう。そこは私もご多分に漏れず。
たとえば砂の惑星に行く前の、地元の星でシャーロットランプリングを見送ったあと、霧の中に宇宙船の光が見えてるとことか、SF!って感じで痺れました。
そういう意味で、前半は楽しかったのです。ただ、この監督はいつもだけどストーリーのカロリーに対して呎が長いんだ。
2時間半かけてスターウォーズep.4の途中で終わってる感じ?
長いのが悪いんじゃなく、起こることに対して相対的に時間がかかってる。
そうするとどうなるかっていうと、単純に飽きる。決してテンポが悪いわけじゃないのにだんだん飽きてくる。
で、飽きた結果早く終わんないかなーとなってしまう。
劇場だったらトイレ問題も手伝って、後半さらに浮足だっていた可能性も。。
リンチ版も原作も履修していませんが、ここのレビューで挙げられていたようなディティールはだいたい把握できたので、なんだかんだ原作の要素は丁寧に拾われていたんじゃないでしようか。テクノロジーは未来だけど、やってることの中身は中世の騎士とか時代ものっぽいという。
ビジュアルは魅力的だしギミックもいろいろ楽しかったけど、話は地味だしまた長そうなんで、次こそ劇場で!とは思えなかった。