劇場公開日 2021年10月15日

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「ヴァレリアンよりスターウォーズっぽい」DUNE デューン 砂の惑星 nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ヴァレリアンよりスターウォーズっぽい

2021年10月29日
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SF好きやスターウォーズ好きには観ておかなければならない作品だけど、それ以外の人にはまったく必要のない映画です

映像美を賞賛する人はそれでいいですが、物語の背景など情報量が多すぎて、それを知らない人には楽しめないか、面白さの一部しか理解できないからです
だから観た人のほとんどは
なんか凄いけど面白いかと言うとそうでも無い
とか、主人公が美しいとかの評価しか残らない
何故なら50年前のSF小説で、作られた頃の時代背景が現在とあまりに違いすぎて理解するには膨大な知識が必要だからです

多くの作品に影響を与えた原点のような作品なので、”なんか見た事のある”の寄せ集めになってしまうんです

だから、面白いとはいえない
あるのは歴史的価値
となると、この映画を期にこの作品の魅力を解明しようなんて人はオタクだけです

続編が作られるかは興行成績しだい
観てわかるとおり、お金と時間がアホほどかかりそうな作品です

この小説を研究した一番のオタクはジョージ・ルーカスじゃないかな
だって、まんまスターウォーズ
地味なスターウォーズです
”ヴァレリアン”がスターウォーズの原点と言われているけど、こちらの方がスターウォーズっぽいと思う

だったらスターウォーズでいいやんとなっちゃうんですよ

ルーカスは思ったのかも
とても面白い作品だけどこのまま映画化はできない
SFは一般受けしないから
それならスペースオペラにしてしまおう
チャンバラや艦隊戦を盛り込んでハデなシーンをモリモリに
宇宙人やロボットもバンバン出しちゃう

あとよくある制作技術です
いちばん面白いエピソードがら始めて手応えがあれば続編で過去へ戻る
スターウォーズです
これは映画だけでなく、小説やマンガでもよく取り入れられる技法ですね
マイナーですが、”テラフォーマーズ”を映画化した時、原作はそうなってるのに、わざわざ過去から作って失敗していたのを思い出しました
今から考えると凄いメンバーがそろっていたのにね

スターウォーズは画面が明るいですよね
この作品もそうですが、SFを映画化すると
なぜか、画面が暗く、テンポが遅くなる
なんかもったいつけてるみたいに

などなど思うに
砂の惑星にルーカスの才能をてんこ盛りして誰でも楽しめるようにしたのがスターウォーズ
だから楽しみたいだけなら、砂の惑星の映画はいらない
たぶん、観ても寝ますよ

わけのわからない事がたくさんある
原作を読むなり時代背景などの考証しないとわからない
なんで剣でしか戦わないのかとか
ロボットがいないの?とか
別に宇宙が舞台にせんでもね、その辺の国の抗争の話やん
とか
まあ、一般人には難解というか、調べる暇がないというか、そこまでするほどの興味がわかないとか
好きな人だけの世界です

僕は”マスカレードホテル”は面白かったけど”マスカレードナイト”をわざわざまた映画館で観たいとは思わない
まあ、そのうちテレビで観れるでしょうから
でもデューンの続編ならば映画館に行く派
です
時代背景とかは、かるーく調べる程度のライトなオタク
それでも、疑問はだいたい解けましたけど

主役のティモシー・シャラメは”君の名前で僕を呼んで”の男の子だよね
ちゃんと成長して細マッチョになってるやん
他にジェイソン・モモア
”アクアマン”の原始人みたいな長髪からサッパリしたオールバックで男前があがってました
”ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”のデイブ・バチスタはプロレスを辞めてからB級映画以外にもよく呼ばれるようになりました
キャラ立ちしているからすぐわかります
”スパイダーマン”出演の歌手、ゼンデイヤもさすが一流、印象に残りました
他にも有名な映画に出演している俳優がたくさん
でも覚えていないんだなあ
調べてびっくりはチャン・チェン
”牯嶺街少年殺人事件”(クーリンチェしょうねんさつじんじけん)の主役だったんだ
まあ、その頃は子供だったんだから45歳のおっさんになったらわからんのはあたりまえ

nakaji