「原作に忠実だと長大すぎてつまらないのかもしれない」DUNE デューン 砂の惑星 TK_Filmさんの映画レビュー(感想・評価)
原作に忠実だと長大すぎてつまらないのかもしれない
最大級のIMAXスクリーンで見たら大迫力ですごかった。ただ、座席のネット予約で敗北したというか、前の方の席しか空いてなかったから、首を上下に振らないとスクリーンの上から下まで見えなかった(笑。臨場感は当然すごくて飽きなかったけど。
印象に残ったのはサーダカーとハルコンネン軍に襲撃されて要塞都市みたいなのが壊滅するシーン。西暦(?)1万年以降のことだから兵器の性能や威力がとんでもなく発達してるような感じで、兵士も要塞都市自体もそれぞれ不思議なシールドで守られていたところ、案の定シールドが解除されてしまい、おびただしい数の大小の飛行体から砲撃され、巨大な建造物が次から次に大爆発。ロードオブザリングとかプライベートライアンとかいうレベルの市街地、要塞の砲撃じゃなくて、100倍とかそれくらいあるように見える要塞都市の巨大建造物が次々と1発で吹っ飛ぶから、ふつうはみんな逃げまどうか一瞬で消えるかするだろうと思ったら、シールドも火器も無いのにさっきまで寝てた恰好で刀みたいなものを振り回して地上で敵に反撃するアトレイディスの兵士たち。絶対負けるしありえなさすぎて信じられないけど、いかにもな感じで大迫力で展開するので信じかけてしまうというか、ちょっとドラマチックすぎる(笑。そういえばアトレイディス軍て「万歳!」みたいな感じで「アトレイディス!」て全員で声を合わせて叫びがちな感じだったから、愛国心が強いんだろうなあ…のちに遠くから要塞都市が燃えるのをポールが眺める場面になり、やっぱ主役なのねって感じだった。てかポールって名前なんなんだろう。なぜ宇宙のみんなが英語で話すんだろう…
原作は全然知らないけど長編小説シリーズらしいし、今回の映画版はスッキリしない終わり方というかPart 1だし、映画化の限界というのは本当かもしれない。もう少し言葉とかがわかりやすくて楽しみやすい映画にしようと思ったら大胆な翻案が必要なのかも…リンチ版の映画ではそのつもりだったのかな(笑。大胆に翻案したらスターウォーズになるということなのかな。まあ続編が楽しみです。