「続編次第」DUNE デューン 砂の惑星 Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
続編次第
SF(サイエンス・フィクション)
創作のジャンルの中でもとりわけ
・科学的論理を基盤にしている
・異星や異世界や超未来が舞台であってもどこかで現実と繋がっている
・現実の日常ではぜったいに起きないようなことが起きる
・常識を覆す独自の発想がある
・既存の(擬似)科学的なガジェットまたはアイデアが作中に登場する
と言った要素を含む作品
「DUNE(砂の惑星)」はフランク・ハーバートが
1965年に発表した砂の大地をテーマに宗教や哲学に
資本主義社会などを取り込み重厚な世界観を持つSF作品
かつて巨費を投じ映画化などが進んだものの興行的な
成功も得られずTV放送版では大幅な改変が加えられ
監督のデヴィッド・リンチの名が消されるなどの
過去を持つ「いわくつき」ながらSFファンからは
満足のいく映像化を期待されていた企画のようです
それを独特な世界観表現には定評を持つ
ドゥ二・ヴィルヌーヴ監督の手によりこのたび映画化
今作はPART ONEと銘打たれています
劇場はシン・エヴァンゲリオン観に行った時に
予告で知ったので吹田のIMAXGTに行きました
前述のとおり世界観を重視した造りで
SFらしく専門用語がばんばん飛び交いますので
原作を知らない身としては少し予習をしていきました
簡単にストーリーとしては
帝国組の傘下の
義理と人情のアトレイデス一家
暴力とカネのハルコンネン一家が
砂漠の星デューンの名産メランジの利権争い
をめぐり抗争状態になってアトレイデス家の
組長レトが陰謀によって消されてしまい
極道の(内縁の)妻ジェシカと若頭ポールが命を狙われる
というよくある仁義なき戦いみたいなもんです(?)
その広がる砂の荒野とそこに現れる巨大生物
サンドワームなどはスターウォーズやナウシカの
世界観を彷彿とさせますが元ネタはこちらなのです
脳内に指令し人を操る能力などもガンダムの
ニュータイプ能力とかっぽいし逆に今の方が
とっつきはいい世界観だと思います
作品としては序章と言った感じで
まだ本格的に話が進みだす手前で終わってしまう
感じですがポールの必ずしもその通りに
なるわけではない「予知夢」が少しずつ
今後の展開を示唆しているように画面に現れ
とりあえず今回は世界観を見てねという
事でしょうか
なのでまだ良いとも悪いとも言えない感じ
はありますが久々の大作SFですし
まあじっくり行けばいいんじゃないですかね