「色んな意味でスパイスの足りない映画」DUNE デューン 砂の惑星 ヘルスポーンさんの映画レビュー(感想・評価)
色んな意味でスパイスの足りない映画
オープニングタイトルで自信なさそうにPART1って出た的から嫌な予感がしてました。
映像は圧巻のクオリティで、ジェイソン・モモアさんが光輝いていましたが、他は全くノれなかった。
眠り対策なのかハンス・ジマーさんがずっとうるさかったので寝ませんでしたが、ラストのゼンデイヤさんの「まだ始まったばかりよ」のダメ押しにひっくり返りそうになりました。
これは三部作(二部作?)じゃ終わらないぞ?
笑ってしまったのがオスカー・アイザックのどくガス攻撃。あの差し歯プレゼントからどくガス攻撃のくだりは本当に謎だった。
まわりくどい!笑 博士自分でも出来そうじゃん!
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は「複製された男」から「ボーダーライン」、「メッセージ」と傑作続きで大好きだったんですが、これらは脚本家(エリック・ハイセラーやテイラー・シェリダン)と音楽家(ヨハン・ヨハンソン)に恵まれてただけで、あれ?ドゥニ監督ってもしかして?と疑ってしまうくらい「ブレードランナー2049」から本作「DUNE 砂の惑星」は正直大傑作とは言い難い。
ブレードランナー2049はリドリー・スコットがいたので好き勝手出来なかった+デヴィッド ・ボウイが亡くなってしまい彼のキャスティングが叶わなかった+相棒ヨハン・ヨハンが亡くなってしまい音楽家が変わってしまった、など色々あったのでしょうがないと思っていた。仮に全て予定通りデヴィッド・ボウイ+ヨハン・ヨハンソンでいっていたらすごい作品になっていたと思う。
ハンス・ジマーは長年クリストファー・ノーランの相棒でしたが、「TENET」を断り本作に参加したそうです。ハンス・ジマーはドゥニ・ヴィルヌーヴに乗り換えたのか笑 このノーラン、ジマー、ヴィルヌーヴの三角関係も必見。
原作が複雑な構成でまとめ上げるのは苦戦するだろうと言われていたが、なんとかまとめていたのは好感がもてる。が!やっぱりもの足りない。印象的なシーンがない。アクションシーンに熱くならない(登場人物が多い+よく知らないまま大乱闘が始まってしまったため)
本作だけでの評価は難しいので、後編に期待。
SFファン、映画ファンとしてはもちろん応援している企画なので公開日には必ず駆け付けます!