「アン・ハサウェイのファンを狙った宣伝が効を奏したのか、オシャレ系な女性が客席の多くを占めていた本作品ですが、宣伝に乗せられてハサウェイ狙いで来たお客さんには、ちょっとアテが外れたんじゃないでしょうか。」魔女がいっぱい お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
アン・ハサウェイのファンを狙った宣伝が効を奏したのか、オシャレ系な女性が客席の多くを占めていた本作品ですが、宣伝に乗せられてハサウェイ狙いで来たお客さんには、ちょっとアテが外れたんじゃないでしょうか。
なにしろ、この映画の主人公は、黒人子役のジャジール・ブルーノと、祖母役のオクタビア・スペンサーでしたので。
もちろん、垂れ目で愛らしさ抜群なのに、実は非情なアン・ハサウェイの大悪魔という設定も、まあ新鮮っちゃ新鮮でしたけどね。
お金持ち専用のホテルで開催される悪魔たちの集会に紛れ込んでしまい、悪魔たちと対決せざるをえなくなった少年と祖母のお話です。
運命は運命として甘受し、明るく前向きに生きる子役のジャジール・ブルーノが、すざまじく上手かったのが印象的でした。
普通の映画なら、最後はハッピーエンドになるはずですが、これも予想外の不条理な終わり方になっていて、子供連れで観に行った家族なら、子供との会話のネタに困らない作品だとも言えそうです。
悪魔の集団は一斉に駆除されるわけですが、その駆除の雰囲気が、なんとなく「キングスマン」のエンディングによく似ていたなという印象。
ただしあちらでは、正真正銘、世界中の悪党が一斉に駆除される爽快感があったのに対し、本作は、なんというか田舎の私立女子校のPTA集団が駆除されたぐらいの規模感だったのが、ショボさを否めないところでありました。
しかし、主役であり、素晴らしい演技で魅せてくれた黒人子役のジャジール・ブルーノ君の名前が、日本の宣伝ではまったく見事に黙殺されてしまっていたのが、これも日本の「映画屋」業界の宿業なのかも知れませんなぁー。
知らんけど。
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