15年後のラブソングのレビュー・感想・評価
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ニック・ホーンビィ好きには堪らない
ダンカン、この野郎
枯れていない大人のラブストーリー
同棲している彼氏が執着している昔のロックスターとメールのやりとりをすることになった主人公の女性。彼女がパートナーとの付き合い方、出産を含めた自分の人生の在り方を問い直すラブストーリー。
好きなアーティストのことを語っちゃうのもわかるけど、彼女の意見を全否定する彼氏の態度はダメダメだ。基本的に映画や音楽、文学、芸術って見る人によって評価は全く異なるし、異なっていい。そんなことを考えながら観ていた。ま、そんな彼のダメさがあるから笑いになるのだけど。
それにしてもタッカー・クロウの節操のない子種のまき散らし方は笑える。ロッカーだから許せるのか、年を取ったから許せるのか。それを帳消しにするくらいの魅力があるんだろうな。
最後がちょっと駆け足で、急な展開すぎる気はするけど、それなりに楽しめるラブストーリーだった。
久々の劇場で
ニック・ホーンビーな感じ
太いイーサンホークはいかがですか?
コロナ自粛期間中、自分の好きなジャンルの高評価作ばかりを自宅観賞すると言う生活を送って来た後遺症が出てます。ハードル、無茶苦茶高いですもん、今。ロシアン・アクションもジェイコブ君も、何だかなぁ…で、イーサンホーク?期待値ゼロからの鑑賞でしたが、これが意外にも面白かった。
15年を無駄に過ごしたアニーと、20年音楽から逃げて来たタッカー・クローのメールのやり取りが中々に面白いし、Parent Thing に専念しているクローと息子ジャクソンの姿がほのぼの。
4人の妻or恋人との間に5人の子供を持つタッカーは、最初の娘を抱いた瞬間、全ての現実から逃げ出してしまう。20年の時とジャクソンを育てリジーが孫を生み、グレイスから見捨てられ。自分の過去を神格化するフォーラムの否定は、自己の過去の否定に他ならず。リセットに25年を掛けて音楽界に復帰する。
ここ2、3年、グズってた印象のイーサン・ホーク、歌も含めて力みの無い演技が良かった。
最後。25年振りの新作をDisりまくるダンカンには笑えましたw
アイム・スティービー・ファッ〇ン・ワンダー
人生のどこかでリセットが必要なんだよ。失われた過去、そんな過去と決別するためにはリセット・ボタンさえあれば大丈夫。アルコール中毒だった時代、はっきりしない恋人とだらだら付き合っていたりと。ひょっとしてコロナ後の世界でも何かを断ち切らねばならない転機が訪れるのだろう。
恋人ダンカンは映画学などを教える教員だったが、家に帰れば引退したミュージシャンのタッカー・クロウに心酔して、マニアックなまでの収集家となっている。それはファンサイトをも立ち上げ、仲間とともに音楽を共有するほどだ。一緒に暮らしているアニーは彼の聖堂=オタク部屋にも入れないほどだ。
博物館で出会うお婆さんの言葉も強烈だったし、今もなお運命の人を探している妹も対照的で面白いかった。行方知れずのミュージシャンがこんなにも身近で、アニーがオタクよりも彼の気持ちがわかるという皮肉も強烈だ。
アルバムチャートで43位になった“ジュリエット”を最後に忽然と音楽界から消えてしまった理由も興味深いものだったし、タッカー自身がどこでリセットしようかと悩んだ末にアルコール中毒になってしまったのだろう。子だくさんだったところもユニークな設定だし、ミュージシャン生命の再起を叶えてくれるパートナーにも出会えなかったのだろう。
音楽を理解するのは、聞き手の皆さん。実はそんな意味じゃないんだよと歌手が言っても、人それぞれの受け止め方はあるんだし、この辺りは難しいところかも・・・
関係ない話なのですが、ジュリエットといえばKALAPANAの「愛しのジュリエット」が懐かしいところです。
【イーサン・ホークの新たな魅力溢れる、ライトコメディ。彼の歌声が沁みます。】
■最初に
私事で恐縮だが、イーサン・ホークは好きな俳優の一人である。
「ホワイト・ファング」で出会い、「ブルーに生まれついて」でやられた一人である。
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-ある日、同居するパートナーに敬愛する”幻”のミュージシャンからメールが来たら、どうするだろう?-
今作は、有り得そうだが、有り得ないイントロ設定がまず、面白い。
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アニー(ローズ・バーン)と”タッカー・クロウ”(イーサン・ホーク)を溺愛し過ぎているダンカン(クリス・オダウド)のやや、冷めかけたカップルとアニーがダンカンのブログに書き込んだコメントに”タッカー・クロウ”が返信してくる所から物語は始まる。
タッカーが母親の違う五人の子持ちで(彼、劇中では何人なのか分からなくなる・・)、今は元妻の家の裏のガレージに未だ幼い息子ジャクソン君(可愛らしい。時折女の子と間違えそうになった・・。)と二人で暮らしているという設定もそこはかとなく、面白い。
ーイーサン・ホークって、子供を愛するお父さん役が、最近似合うなあ・・とふと思ったりする。ー
何となく、”このままで良いの?”という気持ちを抱えながら、日々を過ごすアニーをローズ・バーンが可愛らしく演じているし、クリス・オダウドのオタクっぷりも合っている。
そして、今作を魅力的な作品にしている大きな要因は、劇中披露されるイーサン・ホークの”儚げだが、優しいフォーキーな歌声”であろう。
きっと、アニーも何だかんだ言いながら、”タッカー・クロウ”の声に惹かれていたのだろうな。
でなければ、あんなに素敵な一歩は踏み出せないだろうから・・。
ーダンカンがエンドロールで、”タッカー・クロウ”の新作を酷評するシーンは笑える。そりゃ、貶したくなるよなあ・・、ダンカン。-
<劇中で、数々披露される”タッカー・クロウ”バンドの代表曲でもある”ジュリエット” 恥ずかしそうにタッカーが皆の前で歌った”ウォータールー”だけでも、手に入れたい・・。”CD”で。>
155話❗️悟空とベジータを見逃すな‼️
とてもチャーミング
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