「過去からの無線機との交信」劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
過去からの無線機との交信
2018年放送の坂口健太郎主演のフジテレビの連続刑事ドラマです。
20年以上前の未解決事件。
それが現在(2018年)に遡って解決するのは、結構な快感でした。
50分で10話。見応えあります。
主人公の三枝健人(坂口健太郎)は、警視庁の警部補。
2018年にアメリカでプロファイリングを学んで帰り、殺人の時効が廃止されて、できた部署《未解決事件捜査班》に配属される。
2010年、健人が警察官になった時から、ガーガー鳴る無線機から、
1997年当時の大山巡査部長(北村一輝)と繋がるようになっていた。
お互い不思議に思いながら交信を続けて、難事件の情報を交換するのだった。
まぁ、あり得ない設定なのですが、大山巡査部長(北村一輝)と三枝(坂口健太郎)の、
捜査への執念が重なり難事件の真相が明らかになり解決するのは、中々良かった。
事件は4つをジックリ紐解いて行く手法。
1、小学生女児誘拐殺害事件。
2、女性連続殺害事件。
3、資産家家庭連続盗難事件。
その犯人にされた男(平田満)の復讐と真犯人は?
ここで驚いたのは、三枝の先輩で班長の桜井美咲(吉瀬美智子)が、
捜査過程で殉死した。
なのに次回は普通に生きていた(私が、見落としたのか?そういうのもアリの設定なのか?
ちょっと腑に落ちない)
4、そして三枝健人の兄=加藤亮太の事件。
…………女生徒レイプ事件…………
これが三枝の警察官になった目的なのだが、
兄は無実の罪(同級生女子レイプ事件)で少年院を出所後に不審死する。
これが他殺だった可能性が描かれるのだ。
警察内部、上層部の隠蔽体質、権力者優遇そして内部腐敗、真実を歪めて罪なき弱者に罪を着せる警察の闇。
ドラマは黒幕の正体も見えて来たところで、一応の終わりを見るのだった。
その後シグナルは、「劇場版シグナル長期未解決事件捜査班」として2021年4月2日公開されました。
内容はグレードアップされてるらしいです。