「どこにでもある話」アンダーウォーター ジュリエッタさんの映画レビュー(感想・評価)
どこにでもある話
やり尽くした感あるシチュエーションだね。
海底基地で何物かが!基地は崩壊寸前、脱出方法を探せ!的な。
好きなシチュエーションであるがもう少し他とは違う差別化か
若しくは演出的に盛り上げるなど欲しかったな。
深海一万mって結構な危険な地帯だと思うんだよね。
例えば宇宙だったら宇宙服に亀裂が入っても即死ぬことはないんだけど
深海一万mなら即死んでしまうという状況は相当怖いはず。
ここがどれだけ危険なのか説明するべきだと思う。
多くの監督ってそう言う説明嫌いだよね。
説明的だと不自然になっちゃうからってことだと思うけど、
説明する不自然じゃない状況を作ればいいだけのお話。
最近の映画ってみんな状況説明不足のため見ている側を置いてきぼりに
してることが多い気がする。
そういう説明と初期の軽い事件が後々効いてくるんだから。
アンダーウォーターは始まると同時に基地が壊れちゃうのも
問題。途中でリーダーに亡くなった娘がいるとか、主人公も
婚約者がなくなってるなど、取ってつけたような背景語らせるけど
その背景がこの映画でどの様に生きてくるのか盛り込むことが大事だと思う。
だから、生きる気力ないのか?だからこの基地にやってきたのか?
だから海を嫌いだとか好きだとか。そういうのがキャラクターの魅力になるのでは
ないかと思う。それが最後に主人公がポッドに乗らないという選択をした理由に
大きく繋がると思うんだよね。なんか残った方がカッコイイ的な感じだったのが
しらける感じになった。
もうこの手の映画はホント監督の手腕にかかってるよ。
ところで主人公のノラを演じるクリステン・スチュワートなんで
髪の毛短くしたんだろう?魅力半減じゃん。
クリーチャーが良く見えないのもなんか見づらかった。
巨大なクリーチャーが遠慮がちに暴れるのも不自然だし、
小型のクリーチャーと大型のクリーチャーの関係もよくわかんない。
主人公たちが海底を歩いて行くシーンでもう少し小型の
クリーチャーが脅威であるシーンが必要かとおもう。
どうでもいいシーンが長くて緊迫感ないので途中で止めて昼寝しようか
何度も思っちゃった。長くない映画なので頑張って起きたけどさ。