劇場公開日 2020年7月17日

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「重厚な社会派の内容で、爽快」パブリック 図書館の奇跡 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5重厚な社会派の内容で、爽快

2020年7月17日
iPhoneアプリから投稿

原題「public」が示すように、民主主義社会における図書館という「公共の場所」のあり方を、本作は観客に突きつけてきます。
誰でも情報にアクセスできる権利の重要性。
そして、誰でも使える場所であること。
そこは、命が危なくなったとき、駆け込むことができる場所なのか?
誰かの権利を守るために、別の誰かの権利を抑制できるのか?
ルールと命、どちらを守るべきなのか?

社会派の内容で、見応えあり。
さらに、名を売りたいだけの市長候補やテレビリポーターの、フェイクニュースの垂れ流し具合などのスパイスに加わって、かなり重厚な作り。

そして、冒頭から仕掛けられた様々な伏線が、綺麗に回収していく上手さ。
観終わって爽快な気分になれました。

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コージィ日本犬