耳をすませばのレビュー・感想・評価
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25歳の月島雫(清野菜名)の恋愛物語
松坂桃李さんと山田裕貴さんもメインで出演しています。
中学生時代の雫と聖司と一緒に合計4人で『翼をください』を歌う場面が良かったです。
夢を追いかける二人が10年ぶりに再開し、これから一緒に生きていくというベタな話ですが、とても感動しました。
スポンサーなのか!?
何度「はごろもフーズ!」を言ってしまったことか…
むしろ2回目以降はまだあるのか!!と、はごろもフーズ待ちになったね!
文通だけで10年の遠距離恋愛の純愛物語に
はるばる来た彼女に殴り込みのイタリア女…修羅場ぶっこみやがって!10年ぶり再会のせっかくの防音アパートだぞ!期待したのによ!!!
荒んだ心の視聴者には地上波の録画の倍速が丁度良い映画でした。
自分の心に正直であること
雫は編集者としての仕事を果たす一方で、作家として純粋に物語に向き合えていなかった。聖司との再会と聖司の手紙から、もう一度夢と向き合う事が出来た。
誰でも夢と向き合う時があり、時には諦める時もあると思います。本作は雫と聖司がいるから、きっと大丈夫と思える作品でした。
雫の素直さ、聖司の優しさ、お互いに尊敬し合い支え合っている関係が素敵だと感じた。
作中の2人は、自らの心の声が聞こえなくなっていたが、もがき苦しみながらも取り戻す事が出来た。自分の心に正直でいることは、難しいけれど大切な人と過ごす中でそう過ごしたいと思った。
着地最高
"金曜ロードショー" で鑑賞。
原作マンガは未読。
夢と現実の間で足掻くって、めちゃくちゃ経験あるし共感しまくりで、心に刺さるセリフが多くて救われた感が…
ジブリ版に親しんだ者としては、雫と聖司のその後が見れたってだけで単純に嬉しいです。ラストの着地も最高でした。
[余談]
「翼をください」を聴くとヱヴァ破を思い出す(笑)。
優しい世界線
悪い人が出てこない優しい世界線の物語。
それは好き。だがセイジが10年留学して雫をほったらかして
雫がイタリアに会いにきたあげく
他の女に告られ、去った雫を追いかけ見つけ出さなかった、というのはどうかと思う。
失いたくなかったから目覚めたようにしか見えなくて、
全然セイジに共感できない。てか、どちらかというとダメ男な気がするが、純粋さでなんとか持ち堪えた感じだ。けっこうリアルな遠距離恋愛な気もする。
田中圭、山田裕貴、松本まりかといった主役はれる級が脇役なのも豪華。
すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する
中学生の頃からメルヘンに身を置こうとする者は、出版社に就職なんてしない。父親が司書なんだから、普通は司書だと思うけどね。僕には「物語を紡ごうとする友人でもない知り合い」が何人かいるが、全員司書の資格あり。そのうちの一人は、暫くすると出版にこぎつける様だ。もっとも、その司書さんは普通の司書と違う人だが。
「有給休暇を取らないで仕事をする」って、それがメルヘンの始まりだとすれば、現在の出版業界の軽佻浮薄な一面が見受けられる。
本を読んで物足りないとは、そんな本しか読んでいないから、若しくは、そんな話しか出版社が発売しないからだと思う。
そして、そもそも、
子供の夢を創造するのに「ガンバル」はないと思うけどね。
物凄く、労働基準法に抵触する行為。メルヘン語る前に、憲法の第二十五条
「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」を知るべし。
どうせ出鱈目なメルヘン何だから、会社は止めて、自由に向かって大空へ羽ばたく気配を見せるべき。メルヘンなのに、仮想の生活空間を現実的するべきではない。まさか、続々編を作るつもりなのか?出版する前にDr.スランプになる者は、才能ないと思うし、そんな昔からある結婚で締めくくる物語では、渡る世間から鬼はいなくならないよ。
やっぱり、「バイオリンを作る」で「カントリー・ロード」だと思う。
やはり、制作者側に第三のジブる人物がいるようだ。
追記
この俳優さんは余命10年の俳優さんだろうか?旧国営放送で見たような記憶がある。
巷の感想に~耳をすませば~、遠距離恋愛成就しても良かっただけしか残らない!
今回は「耳をすませば」実写版を 観に行きましたぜぃ!ヘぃダンナ~
原作漫画:1989年柊あおいさん(集英社)
元映画は:1995年スタジオジブリ作品 今は亡き近藤喜文さんの初監督作品。
コンクリ-トロード♬~は何処行ったんだw
カントリ-ロ-ド♪ ⇒ 翼をください♪ に成ってしまって
ちょっと戸惑う今作品。
※翼をください~を聴くと ”父ちゃんのポ-が聞こえる”を思い出すんだよネ。
ゴメン古過ぎたか・・・
そしてなぜか設定変更、バイオリン職人⇒チェロ奏者に。
コレにはズッこけた。
今作は全部実写で、回想場面がアニメと同じ構図を取っていて、
比較できるのはちょっと面白かったかな。実写で良く合わせたなと
その努力は認めたいよネ。
でも ダメ出しするなら、月島雫(中学生役) - 安原琉那さんかな。
かなり演技、セリフ吐きに難を感じたわ。
彼女を売り込む為の 印象付けるわざとな演出かもだったが
ちょっとフレッシュ過ぎてw スクリ-ンに馴染めてない気がした。
もっと練習して修行しよかぁ・・・
この作品て、元々恋は実った所で終わっていたわけで。
イタリアー日本との遠距離恋愛10年の時を経て、
今25歳で この先私は?幸せになれるの?と相手に詰め寄る雫。
すると急に横から出てくるバンド仲間の女。
私も彼が好き~と マサカの告白合戦。
10年も彼をホッタラカシにしていたくせに~の言葉が、
雫の恋心へ 回し蹴りをヒットさせるw
※外国語のネイティブ発音なのに良く理解できたなと感心関心。ハハハ。
そりゃあの気迫ならアフォでも理解できるだろうヨ。
結局、雫は彼聖司と別れて 日本に恋に失意し帰国。
元のブラック出版社へ戻るのだった。
吹っ切れた彼女は強くなった。そこの捉え方は良いかな。
作家園村 ( 田中圭さん)に自分に正直に、流されず意見を持って生きてくれ~
などと激励を頂き日々を邁進。
良くあるサクセスパタ-ンだよねぇ。
もっとこの作品らしい流れは盛り込められなかったのかな。
そこが残念だわ~
そしてラスト
あのアニメの同期再現かと思える展開炸裂で
雫が物語を書き終えた朝方、窓開けたら 聖司がチャ-リ-で
迎えに来てて 綺麗な朝日を丘に観に行く名シーンの展開へ~。
おまい、ええ歳してるんだし、
会う前に連絡とかないのけ?
どんなけサプライズ重視やねん。相手にも都合があるねんぞ!!
思いが外れたらどうする気なんや~と突っ込みマックス。
それに車で迎えにイケないの?
(レンタカーぐらい使えば)
相手に告ろうと思うとる訳でしょ??
特別なんでしょ?
急な坂を、変速ギアチェンジなチャ-リ-で必死に上がっていく姿に
メッチャ心配したわ。実写なのに・・・弱虫ペダルかよw
雫も大人なんだし体重あるし、荷台に乗ってもケツ割れるぐらい
痛てぇぞぅ。
観てるこっちも この名場面を
変な思いで見てしまっている滑稽さ。
最後は、この前作の続きで
雫大好きだ~ ⇒ 結婚して下さい、雫愛してる~ の
お互い抱き合いの連呼で このラブ終了っすっわ~。
まあ程よく朝日がキレイで良かったヨカッタわぃ。
前作もハッピ-エンドで、今回もハッピ-じゃん。
1+1=2にしちゃったのね。
結果ゼロとか、マイナスなら 次作も制作期待できるんだが
これで完了かよって事ですね。なんも残らない変化無しの結末。
近藤監督のアニメ作品の方が
何年経ても記憶に残っているかな、だから名作と思う。
好きな方は劇場へどうぞ!
結局そっちかよ…ってなってしまった
夢を追い続けてていいのか。
才能ってあると思う。
もう10年やって夢は相変わらず叶わなくて、どうしようって相談したい相手は会いたいときに会えない。
自分がこの先どうすればいいかなんてわからない。
いつもの場所にいっても、あるのは思い出ばかり。
結局迷っても決めるのは自分って分かってるけど、わからない。
そんな簡単に答えなんてでない。夢も恋愛も。
誰かがちゃんと見てるの思う、俺たちのこと。
俺たちがどういう選択をして生きてるのか。
小さなことから、大きなことまで日々選んでいった結果が今に、そしてこれからの未来に繋がってる。
10年遠距離恋愛した相手と別れるって決めた、そんな選択をしたことが未来に繋がってると思うと、どうなるか楽しみじゃない??
前の私だったら、「なんで別れちゃうんだろう」ただそう不思議に思ってただけなんだろうな。
今の私ならちょっと違う。
多分きっとなにか変わってしまった。
自分の中の思いというか、相手への気持ちというか、夢というか、
ただ「好き」って気持ちだけじゃ関係は続けられない。
双方が続ける意志がないと。
全部をあきらめただけ、そう言うのは簡単だと思う。
でも、それを納得して選択できるのはすごいこと。
夢は形を変えて育っていく。
前のようなピュアな情熱だけじゃ、食べていけないから。
でも、その情熱から派生したこと、周りとの縁だったり、仕事だったりいろいろ新しいことが多分生まれてる。
それでいいのだ。
間違ってない。
って思ったら最後はやっぱりより戻してしかもプロポーズかよ。
私的にはあのまま別れて欲しかったけどな。
てか迷わないんだ、雫も。
迷う理由ないか。
わかんないけど、
大好き。とても感動しました。
アニメの10年後として好感が持てて、とても完成度が高い。
抑制の効いたラブストーリーとして秀逸です。
音楽センスもクオリティが高い。
個人的にとても好きな作品です。
チェロを弾く人、
物語を書く人、
松坂桃李、
この3つが琴線を強く刺激する。
私の好きなことだから、
アニメ「耳をすませば」の10年後を描く実写版・・・
はじめその映画に特に魅力を感じていなかった。
しかし鑑賞した感想は、わ
「すみません、見くびっていました」と、
お詫びしたいです。
松坂桃李が出演している、彼が選んだ映画・・・
つまりは秀作なのは当然なのだ、
この点でも大好きな桃李くんを見くびっていた自分が恥ずかしい。
前半は1987年。
当時の中3の月島雫(安原琉那)と天沢聖司(荒木飛翔)は、
本好きで空想好きと言う共通点から、
いつとはなくかけがえのない友達になる。
作家に憧れる雫とチェロ奏者を目指す聖司。
中学卒業と同時にイタリア留学を決める聖司。
2人は10年後。思い出の場所での再会を約束して、
離れ離れになるのです。
前半部分は中3の2人を10年後の2人が回想する手法で、
雫と聖司の馴れ初めや深い絆を淡々と描きます。
回想部分と現代部分のチェンジが上手い。
窓や扉を開けたら、雫シーンから聖司シーンへ変わってたり、
猫の置き物バロンや聖司のお祖父さん(近藤正臣)の会話で、
ファンタジーの世界へ誘導されたり、創作レトリックは実に多彩。
後半の50分は抑えていた抑制から解かれて、ストーリーは
動き出す。
怒涛の展開と盛り上がりを見せます。
25歳の雫は出版社の編集者です。
どこか冴えない表情で、10年前の明るさや溌剌さを失っている。
それは10年間創作を続けて賞に応募しても全く評価されずに
作家の夢を諦めかけていること。
担当作家(田中圭)から、担当への熱意のない上に
作品の良し悪しを正直に言わない態度に
愛想を尽かされて担当を外されてしまう。
10年間の手紙と電話だけの遠距離恋愛にも、手応えを失いつつあった。
そして雫は決断する。
天沢聖司の住むイタリアへ旅立つのことを。
挿入音楽が良いです。
「翼をください」
手垢の付いた、だけど今もこれからも変わらぬ名曲です。
15歳の雫に、チェロを弾く15歳の聖司はリクエストします。
「知ってるだろ、俺が弾くから、歌って」
ところがカメラはパンして1998年の現在になっています。
これは演出だったんです。
10年後。
イタリアの聖司の部屋で、聖司(松坂桃李)のチェロの伴奏で雫(清野菜名)が、
歌います。
チェロの伴奏アレンジはとても現代的編曲。
不協和音と言うか、この伴奏で歌える清野菜名は奇蹟です、殆ど。
清野菜名+松坂桃李、
一番の歌が終わると
安原琉那+荒木飛翔が加わる
チェロは2本、
歌は2人・・・
ハモっていないが迫力がある。
と言う、凝ったアレンジなのです。
この演奏がとても素晴らしい。
そして日本に帰ることを決意した聖司(松坂桃李)が大きな中庭で、
「翼をください」のメロディをチェロで弾くと、
アコーディオンが加わり、コントラバスも加わり、
ヴァイオリン、ギターそして周りの人たちがタンバリンを叩き、
みんなが手拍子を打つ。
踊る人々・・・大集団になりお祭り騒ぎ。
さながらクロスオーバー・クラシックです。
この「翼をください」の演奏アレンジも素晴らしかった。
そしてエンディングで杏の歌う「翼をください」
杏の落ち着いていて心地よいメゾソプラノの伸びのある声。
伴奏はギターを中心にした清潔なアンサンブル。
手垢の付いた曲を見事に再生したアレンジした作曲家の高見優さんや
その他の音響の方々。
やはり「翼をください」は発信力があります。
2人の10年後を観れて良かったです。
純愛を貫く2人。
チェロを弾いても、《音が鳴らない聖司》
小物語りを書いても《音が鳴らなくなった雫》
心の水が凍ってしまった2人。
溶かすのは2人の愛のチカラ。
自分の心の奥底を覗き込んで、心を開いて、
心の声に、
耳をすませば、
お互いがどんなに必要かが分かる筈。
多幸感に包まれました。
ラスト、
聖司が雫を抱き抱えるシーン、
松坂桃李がとても大きく、清野菜名は半分しかない。
大きな愛、
そう感じました。
ほのぼのしてて、観終わったあといい夢見れそうな映画でした☆
清野菜名さんが好きで、どちらかというとアクションのイメージだったので、どんな感じなのかなーと思ってましたが、やっぱり可愛かったです!
そして夢にむかってがんばる姿ってやっぱり素敵だなと思いました。
だけど社会に出たら、いろんなしがらみがあったり、年齢や環境、立場があったり、夢を追い続けてもいいのかな?自分がどうすればいいかわからないときがある。
そんなとき自分の近くにいてくれる大切なパートナーや仲間の存在って大きいなと改めて感じさせてくれました。
そして夢は形をかえて変化していくのもありなんだなと思いました。
途中どうなっちゃうのーって心配になったけど、
一緒に新しい夢を育てたい!俺と結婚してください!の夕焼けバック!
久しぶりのちょっと恋愛映画でしたが、
ラストシーンは心からよかった!キレイ!
って感動しました!
翼をくださいは一緒に歌いたくなっちゃいました(笑)でも歌はカントリー・ロードでもよかったのでは?とも思いました(笑)
何故、今の時代にこの内容で実写化?
ジブリ版の直後に、ノリでオリジナルストーリーの後日談作ってみましたなら、まだ分かるんだけど、何故今?しかも、ご丁寧に時代設定は合わせているから、有休取るのに嫌味を言う上司、意味不明な土下座、夢を諦めたけど結婚したからハッピーエンドと言う、今の時代に作る理由が分からない。
主演の二人、流石に同い年はキツい。
サラって結局、聖司とは何か有ったのか?何も無いとしたら、はるばる日本から来てくれた彼女と居る時に、一方的に喚き散らしている女に対して聖司が怒りもしないし、雫が帰国してからもユニット組んで平然と会話してるのも気持ち悪い。
ちとぬるいかな、、
うーん、そこまで入り込めなかったな、、いい話ではあるけどぼーっと見ちゃったな、、。
割と学生時代の子らがジブリ版をしっかり再現してて懐かしい気持ちにはなったけど、、、カントリーロードが良かったなぁ、、。
雫の落ちる音は必要か?!
特に前情報なく見始めてしまいジブリ作品の中では、凄く好きな作品だから、実写版あるんだ!って驚いて、見てしまいました。それで見てみたら続編的な未来の物語だったという…思いもよらなかった笑
高校生の時の話から少し大人になった2人。
そして、設定が微妙に微妙に違っていて、観ながら、ハテナ???となってしまう部分が幾つかあって驚きましたが、まぁこれはこれでね。と思える映画です。
ネタバレで申し訳ないけど、
せいじくんが、きちんと最後プロポーズするところは、私としては正しいエンディングだと思いました。
原作マンガからのジブリアニメ、そしてその先の物語としての実写だけど設定が微妙に違っていてもキャラに関しては、せいじくんの一貫したキャラが通っていて良かったです。
ただ、曲はカントリーロードのままがよかったな。それだけ。
10年経ってまた耳をすませたら…
スタジオジブリでアニメ映画化もされた柊あおいの同名コミック。
原作漫画は読んだ事無いが、ジブリの映画は何度見た事か。
初めて見た時ちょうど私も彼らと同じくらいで、本当に青春の甘酸っぱさを感じた。
あれから30年近い歳月が流れたけど、二人の“その後”が描かれる。
やはり、気にならない訳がない!
実写で映画化。
ここで勘違いして欲しくないのは、ジブリ映画の実写化ではなく、あくまで原作コミックの10年後をオリジナル・ストーリーとして実写化。
だから、ジブリ映画の実写化とか、ジブリ映画とは違うとか言うのは甚だ見当違い。
やはり比較されて酷評の嵐だった『魔女の宅急便』の“原作小説の実写版”然り。あれはあれ、これはこれ、全くの別物である。
とは言え、どうしてもジブリ映画と比較してしまう。
作り手側もそれは承知のようで、ジブリ映画で描かれた中学時代を“あの頃”とし、実写で再現。
過去パートはジブリ映画で見ていた事もあって、すんなり懐かしく。
結構細かな所まで再現されていたが、設定が変わっていた点も。団地住まいが一軒家になり、二人の出会いが雫が書いた『カントリー・ロード』の詩ではなく図書室で借りた本に。調べてみたら、これは原作コミック通りの設定らしい。なら、いいか。
でも気になったのは、聖司ってバイオリン職人になる為にイタリアに修行しに行ったのに、何故かチェリストに。最も、原作では画家らしいが…。
ちょっと話反れるが…
ジブリ映画版は同社屈指の名作であり、アニメ/実写問わず青春ラブストーリーの傑作だと思う。
夢を追う事。悩みながらもそれに向かって進んでいく。青春の甘酸っぱい恋と絡めて。
ラストシーンのプロポーズなんて冷静に見れば突っ込まずにはいられないが、それさえも含めて。
それもこれも最初で最後の監督作となった亡き近藤喜文の手腕が大きいだろう。
よく思う。もし、今もご存命だったら…。ジブリの未来は違っていたかもしれない。
ジブリ映画版のレビューは書いていないので、この場を借りて超簡易レビューさせて頂き、本作の話に戻ります…。
本作のメインは“10年後”の二人。
雫は児童書の編集者として働くと同時に、今も物語を書き続けている。
が、落選してばかり。編集者としても担当を降ろされ…。
一方の聖司はイタリアで楽団を組み、一見自分の夢に向かって順風満帆だが…。
清野菜名と松坂桃李が好演。
“地球屋”の内装や今にも動き出しそうなネコの男爵人形“バロン”の再現も見事。
イタリア・ロケかと思いきや、和歌山県にあるヨーロッパをイメージしたテーマパークで撮影したらしい。驚くほど美しいイタリア気分に浸れる。(行ってみたい…)
現在と過去を交錯させて、昔も今も夢を追う雫と聖司の姿、二人の恋を瑞々しく。
『耳をすませば』は見る我々と一緒に物語を紡いでいく…。
…のだが、
可もなく不可もなく。正直言えば、ちょっと期待し過ぎたか。
まず、過去パート。こちらは話はいいのだが、中学時代を演じた二人の演技がちと拙い…。
初々しくはあるが、ジブリ映画のような胸キュンとまではいかなかった。
現代パート。こちらは主演二人の演技はさすが安定なのだが、如何せん話が…。
良くも悪くもベタでありふれている。
仕事もプライベートも恋も、夢と現実の狭間で悩み続ける雫。等身大であるが、よくある設定。
支えになったり、叱咤激励する周りの面々も。ステレオタイプなパワハラ的な上司も。
10年の間に成長し、夢に近付いていると思いきや、昔と変わりナシ。時が止まっているように感じた。
夢や人生に行き詰まった雫はイタリアの聖司に会いに行く。
昔も今も自分の先を行く聖司。私は何をやっているんだろう…。
それでも再会を喜ぶが、それも束の間。聖司は楽団の現地女性から好意を寄せられていて…。
帰国し、別れてきたという雫。何か吹っ切れたように、再び仕事に向き合う。もう一度、物語を書き始める。
音楽の技術を求める余り、音楽の楽しさを忘れていた聖司。久々の雫との合唱で音楽の楽しさを思い出す。
雫を追って、聖司も日本へ。あのラストシーンの準備は整った。
雫も聖司も再び自分の夢と向き合い、10年の遠距離恋愛の行方も…と、一見ハッピーエンド。
でも、何と言うか…、これが私たちの見たかった『耳をすませば』のその後なのだろうか…?
10年経って成長していたのではなく、遠回りして、あの再現したラストシーンも含め、結局やってる事は同じ。
私たちは新たな『耳をすませば』とその先を見たかったのに…。
TVドラマでは代表作があり、映画でも『ツナグ』は悪くなかったが、それ以外は…。平川雄一朗監督の特色の無い“ベタ”な部分が出てしまった。
『耳をすませば』と言えば、歌もキー要素。
しかしそれが『カントリー・ロード』ではなく、『翼をください』になっているのも、アレ…?
勿論『翼をください』は名曲だし、雫や聖司の心情にもリンクしているし、大人の事情もあるのだろうけど、やっぱり『カントリー・ロード』を聞きたかったのが本音。
劇中何度も使用される『翼をください』。雫と聖司の再会合唱、聖司のチェロ演奏はいいにせよ、ED主題歌までとはちと食傷気味…。
もう一度。これが本当に私たちが愛し、見たかった『耳をすませば』のその後なのか…?
今回は耳をすませても、あの頃のように心に響く歌や物語は無かった。
“その後”とか見てみたい作品って確かにあるよね。
でもそういうのって、やって良かったのもあれば、やらないで理想のままでいいのも。
私は怪獣映画が好きで、『ゴジラ対ガメラ』は永遠の夢なのだが、だから実現して欲しいような、欲しくないような…。
『耳をすませば』の“その後”もこのタイプだったかもしれない…。
翼をください、、、良き
なんというか、なんというか、、、な作品だった。
正直、昔の時の雫が演技がちょい厳しいものがあった。役者がどうってよりアニメだから許された過剰な反応とか身振り手振りとか見ててヤバい。
背景も撮り方?見せ方?もなんか見づらいというか、違和感を感じてしまった。
正直前半部分の、昔と交互に見せる描写があまり要らない。過去のこともしっかり話さないし、気づいたら現代に戻るしあまり意図を感じない。
ただ、後半はそこそこに良かった。あそこでようやく過去と今後に見せる描写が生きてきて、雫の心情とリンクし歌うところは良きです!
ただ2人の恋愛模様はマジで分からん。端折ったのか、察してなのか知らんけど、無駄にライバル?出したのが訳分からんし、解決もしたのか分からないまま終わりでいい感じにまとまる。
正直、端折ってるのかストーリー構成がうーん?ってとことか、無理やり綺麗にまとめた気がしないでもないけど、歌良かったし良かったのではないでしょうか。
色々、職場とかせいじの方の話とか突っ込みたいけど、まぁ、久々の耳をすませば。お疲れ様でした。
とても感動しました。
中学生の頃、アニメ版耳をすませばにハマり以降50回以上は見てきた者です。
雫とせいじくんの10年後は自分の中で想像する部分もあり、少し見るか迷いましたが、耳すまファンとしては絶対見なくてはという気持ちと、清野菜々さん松坂桃李さんのキャストがこれ以上なく似合っていると感じ見に行きました。
正直カントリーロードが主題歌でないことや、ストーリーが少し変わっていることには違和感を感じましたがそれ以外は完璧でした!
原作のオマージュや当時の再現などセリフまで完璧に覚えている私にとっては感動の嵐でした。杉宮という地名をすぎのみやとあっさり読めるのもファンならではかも笑 キャストさんたちの演技も完璧!話し方自体もですが、しずくー、月島ー、ゆうこーなど役の名前を呼ぶときの声がアニメと全く一緒なんです。何より松坂桃李さんの演じるせいじくんの表情、仕草、一言一言がかっこよすぎて、子どもの頃せいじくんにガチ恋した私は、今回またガチ恋。せいじくんいい男に育ったなという気持ちです笑
25歳という年もあり、子どもの頃のように物語らしくうまくいくことばかりではない、現実的な辛さもしっかり書かれておりファンタジーだけではないところもよかったです。別れたシーンなんかはこのまま物語が終わってしまうのではと自分自身の10年の恋が終わってしまったような気分になり、自分が失恋したような気持ちになりましたが、最後はさすが耳すま☺️しっかりファンタジーで終わってくれました。
できたらせいじくん視点からの物語も読んでみたい、10年後20年後も見てみたいなーと思いました。
当然分かっていたが最後の演出に感動。
【※ネタバレ、長文です】
ジブリの映画を見た時がちょうど聖司や雫と同じ中学3年で、それから原作漫画も読んでとても好きな作品。実写化でどのようになるのか楽しみにしていた。
鑑賞後の感想としては全体的にとても良かった。ラストで2人が結ばれるのは分かっていたし(それ以外あり得ないでしょう)、現実と過去をリンクさせながら進むストーリーは切り替わりも自然で、以前の作品を知らない人にも分かりやすく、また自分も昔の記憶を辿りながら楽しむことができた。
また、様々なシーンで原作オマージュも見られ、作品への愛が感じられる温かい映画だった。
いくつか(良くも悪くも)気になった点を挙げると・・
【中学生の雫が少しわざとらしい】
アニメに寄せた結果なのか、実写としては少し演技がオーバーに感じた。しかし、これは演出の問題であって、演じた役者さんは活発で可愛らしくて良かった。現実と夢の狭間で悩む大人の雫との対比で、あえてこうしたのかもしれない。
【バロンと地球屋の主人の話がリンクしない】
地球屋の主人がバロンを入手した経緯が割愛されていて、地球屋の主人の悲恋の話がなくなっている。この話があってこそ地球屋の主人に深みが出るのだし、バロンの物語としても生きてくるのだが、映画の尺やあくまで話を聖司と雫に置くために仕方がなかったのかも知れない。
【雫の物語を最初に見せる相手が聖司】
雫から見れば大人だった聖司も夢を抱き追いかけている立場は同じ。地球屋の主人に見せてこそ、雫は今の自分に足りないものは何かを知り、改めて夢を目指す決意をする重要なファクター。聖司から夢を目指して頑張れと言われるのはちょっと重みが違うと感じた。
まあ、それに代わって心の声を聞きなさいと言うシーンも出てくるし、バロンの一件もあるので仕方ないのかもしれない。いいキャラクターだが、少し影が薄くなってしまったのは残念。
今回の映画だけに関していえば、ストーリー的におかしくはないのでまあ良し。
【主題歌がなぜ翼をください!?】
ジブリ版を見た人がみんな思ったであろう謎。ここは「カントリーロード」でしょうが!・・と鑑賞前は思ったのだが、これが意外とハマっていて良かった。
特にイタリアの聖司の元へ行った雫が、チェロの演奏に合わせて歌うシーンは過去の2人とリンクしていて、当時の純粋な気持ちを蘇らせたとても良いシーンだった。・・楽曲の変更は、もしかして権利関係とかもあったのかもしれない。
【聖司の告白シーン】
ジブリ版を見た人はもれなく期待していたであろうシーン。アニメの方では中学生の聖司が「結婚してくれ」と言っていて、ややリアリティに欠けるもののインパクトがあり、あれは素晴らしいシーンだった。
今作では中学生らしいピュアな指切りで「またここで10年後に会おう」と約束させておいて、10年後の聖司にプロポーズさせる。冒頭にチラ見させておいて、最後にまた過去とリンクさせた演出、親友の結婚や、イタリアでの一悶着もあってのこの演出は正直ニクイ。雫の胸中を想像すると、思わず泣いてしまったじゃないか・・
「はい」と答える雫の表情がとても良かった。分かっちゃいたけど安心納得のエンドだった。
【エンドロール】
先に書いたように、なぜ「翼をください」なのか問題はあるが、映画を最後まで見ると感情移入していてスッと胸に染みてきた。また、杏の澄んだ美しい歌声もよかった。
さらに映像が完全にジブリ版のオマージュで、最後にほっこりした気分の中、ニヤリとしてしまった。
【設定】
なぜ1988年と1998年なのか?アニメ公開時の1995年と10年後の2005年でいいじゃないか、と思ったのだが、これはあえて年代を古くしたのだろう。
連絡手段は手紙、電話も公衆電話でテレホンカード。2000年代で携帯電話が普及していると、遠距離恋愛のもどかしさが表現できない。この2人のピュアな純愛には必要な演出だったのだろう。
・・最後に、
特に際立って良かったと言うところはないものの、安心してほっこりできる映画。期待値に十分達している。
実写化に賛否はあるようだが、私はとても楽しめたし、原作漫画やジブリ版をそのまま実写にしても、映画の演出的に面白みに欠けるのかもしれない。漫画やアニメ、映画などそれぞれの媒体にあった演出をして、結果話が多少違っても、世界観を崩さず良いものができればいいじゃないと思う。
そして、この映画はそれに成功していると思う。自分の青春時代を思い出し、気持ちの良い鑑賞後感だった。
・・オマケ。
ラストシーンで雫が書き上げた「耳をすませば」
その後どうなったかはわざわざ示す必要もないでしょうが・・・映画のパンフレットを買えば分かるようになっている、これまたニクイ演出。
小学4年生の娘まで…
「なんで「カントリーロード」じゃないの?」と言っていました。
大人の事情だと思うと濁しましたが、これはひどい。
松坂さんの役作りだけは素晴らしいと思いました。英語力もチェロも、努力されたんだろうなぁと感動しました。
が、なぜ大人と子どもをセッションさせたんでしょう。子役の子のチェロとの差があまりに激しくて、同じ画面に映しちゃ余計に目立ってしまい白けてしまいました。
久しぶりの子どもとの映画鑑賞だったのに、残念過ぎました。
ジブリは実写化しちゃダメだ!
原作の耳をすませばは見ていませんが、感想を書かせて頂きます。役者陣の台詞回しがホントジブリ過ぎて少し鼻につきました。後半にドロドロの恋愛劇場が急に始まり。昼ドラか?とツッコミたくなりました。ジブリで通すならジブリの世界観で突き通して欲しかったです。
総評すると、原作見てない人でも見れます。割と見れます。ただ、ジブリの雰囲気を楽しみたい方は原作で留めておくのがいいと思われます。
10年という時間経過なのに
アニメ「耳をすませば」から派生した大人になった2人の関係性を描くのだが。
中学生から10年の時が流れたあとなのに、2人の距離感の変化がどうしても伝わって来なかった。
大人になりそれぞれ成長した過程で挫折などいろいろ経験してる上での2人のはずなんだけど、アニメ「耳をすませば」のころの心のままの2人なので、その点の違和感が色濃く反映された恋愛ものになっててターゲットを何処に置きたかったのかも分からない作品になってた。
「耳をすませば」を意識しすぎて空回りしたような感じがしました。
全55件中、1~20件目を表示