「金太郎飴的な」モービウス REXさんの映画レビュー(感想・評価)
金太郎飴的な
ジャレッド・レトの体重増量が話題になった今作。
原作の設定には忠実らしいので致し方ないけれど、親友と敵対したり他の生命体とDNA結合したりと、スパイダーマンそのもののストーリーとの既視感が拭えない。
親友との戦いをだらだら描かなかったのはいいが、あまり彼の悲しみと葛藤が胸に刺さらずあっさり終わった感じ。
元はモービウス・ザ・リヴィング・ヴァンパイアというコミックのキャラだが、途中お前は誰だと問われて「ヴェノム」と冗談をいうので、真に受けて、今自分が見ているタイトルロールを確認してしまった。MCUに疎い方は本当に混乱してしまうのでやめて欲しい。
エンドロール後に登場したヴィランは「ヴァルチャー」。
彼は「スパイダーマン ホームカミング」で登場済みですが、「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」で時空が歪められたことにより、別の世界線から再登場したということですね。
それを思い出すのに時間がかかり、配役がマイケル・キートンなのでついバットマンを連想して一瞬混乱してしまった。コミックスが違う(笑)。
どうしても似たり寄ったりの話になってしまうのは、アメコミのキャラと話の展開が金太郎あめ的で、日本のように一人で一つの話を起承転結して完結させていないことが原因だとも思う。
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