さんかく窓の外側は夜のレビュー・感想・評価
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中途半端でいまひとつ
ホラーとしてもバディものとしても中途半端。映像は美しいが、飛び抜けたものでもない。自分と向きあって終わりというラストもモヤモヤ。諸悪の根源である教祖をブチのめして終わり、の方がエンタメとしてスッキリしたのでは。ラストシーンも冗長。
特殊な能力を有する人間がその能力に苦しみ、同様の能力を持つ人間との出あいで救われる
森ガキ侑大監督(おじいちゃん、死んじゃったって。、人と仕事)による2021年製作の日本映画。配給は松竹。
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響も見に行ったが、平手友梨奈さんの演技に感心があり、視聴。映画自体には期待してなかったこともあるが、原作自体が良くできているせいか、物語自体は結構楽しめた。
死霊を見れるとか、呪いをかけれる等、超能力を有する人間がその能力に苦しみ、同様の能力を持つ人間との出会いで救われるとのストーリーは、自分的にはかなり新鮮で興味深いストーリー展開であった。
冷川理人を演じる岡田将生は、思いやりといった感情が消失してしまった様なキャラクターで、ドライブ・マイ・カーとは真逆の様な役で、その器用さに感心させられた。また、母親も含めて彼が多くに人間を子供の時に呪い殺していることが分かる展開は、かなりショッキング。
やはり何人か呪い殺してるらしいヒウラエリカを演ずる平手友梨奈は、その醸し出す雰囲気や突出した能力を持っていることの説得力はお似合いと思った。ただ、セリフも少なく、期待する気持ちが大きいこともあるが、残念ながら潜在能力がまだ十分に発揮されていない様に思えた。
呪いとか霊とかを全く信じない刑事役演じた滝藤賢一の存在感はとても大で、強く印象に残った。NHK大河ドラマの将軍役で初めて知ったが、今後を注目してして行きたい役者さんと思わされた。
監督に関しては、斬新な画面の切り取り方にとても良いセンスを感じた。ただ、美術や装飾等の方の問題かもしれないが、血の処理が何処か学芸会のお化け屋敷風で、途中からかなり興醒めしてしまった。
原作ヤマシタトモコ、脚本相沢友子。
製作渡辺ミキ 大角正、エグゼクティブプロデューサー大和田宇一、吉田繁暁、プロデューサー藤田大輔、福島大輔、田渕みのり、撮影近藤哲也、照明溝口知、録音猪股正幸、美術松永桂子、装飾石上淳一、スタイリストBabymix、ヘアメイク澤田梨沙、VFX城戸久倫、編集キルゾ伊東、音楽プロデューサー戸波和義、主題歌ずっと真夜中でいいのに、記録押田智子、助監督根木裕介、ラインプロデューサー、大熊敏之プロダクションマネージャー小松次郎、
製作担当前場恭平。
出演は、岡田将生(冷川理人: 聖地X、ドライブ・マイ・カー等)、志尊淳(三角康介: キネマの神様等)、平手友梨奈(非浦英莉可)、滝藤賢一(半澤日路輝)、筒井道隆(石黒哲哉)、マキタスポーツ(非浦松男)、新納慎也(逆木一臣)、桜井ユキ(半澤冴子)、和久井映見(三角則子)、北川景子(慶子)。
途中で興味がなくなった。
途中で飽きてしまった。
原因は家事をしながらみてたのもあるけど、なによりスピリチュアルにとりわけ関心がないからかもしれない。
自分が呪いを信じるとか信じないとかそれ以前にもはや興味がないんだよなぁ。
だからこそ、興味ないし、感動もしない。
ああいうオカルトチックな宗教のことも特に自分は信じることができない人間だから。
自分の興味のあることしかできない人間だから。
だからこそ、この映画は向いてないんだろうなぁ。
日本映画のダメなところが全部入ってる
【酷評しますんで、この映画を観て楽しめたという方はこのレビューはご覧にならない方がいいです。】
好きになれないウザイ主人公
溜めが多くてダラダラと間延びした演技
続編を匂わせる中途半端なラスト
役者の顔を映したいがためにアップばかりの画角
無駄に豪華な俳優陣
ぶつ切りのようなストーリー構成
雰囲気重視で説明不足な展開
頻繁に挿入されてテンポの悪い回想シーン
上に挙げたような、私が日本映画で大嫌いな演出が全部入っていました。今のところ、今年観た映画の中ではぶっちぎりのワーストです。
志尊淳と岡田将生のBL演技が観たい方だけご覧ください。
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子供の頃から幽霊が見えることが悩みであった三角康介(志尊淳)は、ある日バイト先に現れた霊能力者の冷川理人(岡田将生)に除霊の仕事の助手になってほしいと誘われ、仕事を手伝うことになる。冷川と旧知の仲である警察官・半澤(滝藤賢一)からの依頼で、連続バラバラ殺人事件の遺体捜索を依頼される。
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公開当時からレビューサイトでの評価が高かったので観たいと思ってたんですが、都合が悪くて結局映画館で観ることは叶わず、今回アマゾンプライムでの鑑賞となりました。結論から言えば、映画館で観なくて良かったですね。サブスクで観てもこんなに腹立ってるので、映画館で金払って観てたらブチ切れていたでしょう。
とにかく本作は先述の通り「日本映画の悪いところ全部入った映画」です。以下に具体例を列挙しますね。
・好きになれないウザイ主人公
主人公の魅力は作品の面白さに大きく影響する要因だと思います。これは志尊さんの演じ方にも問題があると思いますが、幽霊を見る度に呼吸困難になったり、自分では何もできないのに周りに迷惑が掛かるような独りよがりな正義感を振りかざす主人公は全く魅力的には見えませんし、心底不快でした。
・タメが多くて間延びした演技
本作は台詞を言う前に間を取る(タメる)ような演技が多いんです。毎回台詞を言う前に一息吸うような間が入るのでめちゃくちゃテンポが悪く、「さっさと言え」って終始思います。わざわざ溜めて言うようなご立派な台詞なんてこの映画には一言もありません。
・続編を匂わせる中途半端なラスト
私は映画を評価する際に「一本の映画として綺麗に完結しているか」をかなり重要視します。原作を知らないのでこの後どのようなストーリーが展開されていくのかは存じ上げないんですけど、蛇足のようにラストに挿入されたシーンでゲンナリしました。このクオリティの映画で続編匂わせは腹が立ちます。
・役者の顔を映したいがためにアップばかりの画角
・無駄に豪華な俳優陣
「製作費の半分は俳優のギャラだろ」ってくらい豪華な俳優陣。北川景子は車道に飛び出るためだけに出てきた。「北川景子が演じているんだから後々物語に関わってくるキャラクターなのかな」と思いきやその後は全く出番なし。たくさんギャラ払って連れてきた役者を雑に使い捨てるくらい潤沢な予算があるなら、それを作品のクオリティ向上のためのVFXとか脚本の練り上げとかのために使って欲しかったですね。
・ぶつ切りのようなストーリー構成
普通は登場人物が起こす言動には何かしらの目的があるものなんですが、本作では明らかに必要な台詞や描写が足りてないので、登場人物たちの行動理由が全く理解できません。真剣に観ていたはずなのに話に全くついていけないんです。最後に「貯金箱」に行った主人公は何をしたかったのか分かんないし、平手友梨奈演じる非浦がなんで自分を囮にしてまで主人公を部屋の中に入れたのかも分からない。これが例えば「貯金箱の邪気はこうすれば払える」とかが分かっての行動なら理解できるんですけど、何の作戦も無く何の説明も無く、あのような行動を取る意味が理解できないです。
・雰囲気重視の説明不足な展開
ダメな日本映画あるあるの一つである「雰囲気だけの説明不足」が本作でも遺憾なく発揮されていました。それっぽい専門用語を並べてそれっぽい台詞を言わせてそれっぽい演技をする。そして「それっぽい雰囲気」だけはあるけど、肝心なことの説明や描写が足りてないので結局雰囲気だけで中身空っぽになっています。雰囲気はあるので役者はカッコよく見えるんですけど、それで映画が面白くなるかといえば別の話ですよね。
・頻繁に挿入されてテンポの悪い回想シーン
こちらもダメな日本映画あるある、「回想シーン多過ぎ」問題ですね。映画をいくつも観てきた経験則から言えば、回想シーンは少なければ少ない方が絶対いいです。仮に回想シーンを入れるにしても、タイミングが悪いとテンポが悪くなって映画全体の質が落ちます。本作はとにかく回想シーンが多く、主人公の過去回想やら冷川の回想やら非浦の回想やら、色んなキャラクターの過去回想が頻繁に出てきてテンポが悪いし、同じ内容の過去回想が何度も出てきたりするので映画全体が間延びしていてダレます。
これ以外にも文句言いたいところはあるんですけどこの辺にしておきます。
久々に褒めるところも面白いところも一切存在しない映画を観た気がします。酷い映画の中にはつまらな過ぎて逆に話題になって、「つまらないけど話のタネにはなる」という種類の作品もありますが、この映画は公開当時ですらそこまで話題になってなかった印象ですので、本当に見る価値の無い映画です。貴重な2時間をこんな映画に費やすのはあまりにも勿体ない。人生の貴重な2時間は、他の価値ある映画に使ってあげてください。
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【追記】
この追記をしている2024年1月下旬、本作の脚本を担当した相沢友子さんが、とある漫画原作のドラマを巡ってネット上で大炎上しています。
映画やドラマの製作には数千人もの人たちが関わっており、その内容やクオリティは脚本家一人だけで決まるものではありません。今回のような悲しい事件は二度と起こしてはいけないと考えており、原因究明は必須だとは思いますが、分かりやすい攻撃対象として脚本家だけが矢面に立たされている現状は、健全なものとは言えないと私は考えます。
冷静な目で事件を見て、再発防止に向けた何らかの対策が実施されることを祈ります。
人間の描き方が薄すぎて・・・
呪いの殺人を調べる除霊士と、そのアシスタントを描く物語。
漫画を原作にしたサスペンスのようです。原作は、ややBLよりの作風のようですね?余り好きなジャンルではありませんが、「オカルトサスペンス」として楽しめれば・・・と考えて鑑賞。結果、「オカルトサスペンス」としても楽しめない映画でした。
「漫画原作」ということもあり、設定の説明を同時に行った為、サスペンスが中途半端になったのが致命的。
それなら、除霊士・冷川の過去だけを掘り下げるストーリーの方が、分かり易い話になったように思います。
人間の描き方が薄いのは、さらに致命的。
例えば、呪いの少女。何人も殺しているはずなのに、当たり前のように三角の隣に居られたのでは、死んでいった人たちが浮かばれません。
例えば、妻が生死の瀬戸際にいるのに、冷川への懇願を取り下げる刑事。そこは土下座してでも、足にしがみ付いてでも頼むところでしょう。
そして、エピローグ。霊が見えることを告白する三角、あっさりと受け入れる母。浅い・・・浅すぎます。同じようなシーンなら、「シックスセンス」を思い出しますが、比較にならない程浅い。もしかして、冷静を装うことが優しさ・・・という描き方だったのでしょうか?それとも、恐怖や嫌悪を冷静さのオブラートに包む演出だったのでしょうか?今までの苦しさと「嫌われるかも」という恐怖を押し殺して伝えたはずの三角。霊視を当たり前のように流しても、三角の感情は流してはいけなかったはず。その演出に愕然としてしまいました。
私的評価は、当たり前のように極めて低くなりました。
短いのが救いか?
ホラーと思って観たのだがこれはオカルト映画。ストーリーもリアリティが無くつまらないし、エンディング(明らかに悪事をおこなってきた人間が罪を償うことなく生きている)には大いに違和感がある。原作の意味も不明。1分しか出ない北川景子と5分しか出ない和久井映見はなぜこんな作品に出たのだろうか?短いのが救いか?
「信じています」という呪い
「信じていますよ」と言う真っ白な言葉が作り出した真っ白な人間も
負の気持ちに取り憑かれた真っ黒な人間も
そう大差ないのかもしれない
その縛りを解くのは人の温かみなのかな
運命の人の。
最後、
ライトサイドとダークサイドの共存
それを受け入れて生きていくしかないんだなと思った。
映像がきれい
3人の特殊な能力を持ってしまったがための苦悩が3人それぞれに描かれていてそれをお互いに必要な存在になりお互いを分かり合っていく…続編はより深く一人一人の話を知りたいしもっとこれからの3人を観たいなと思った。半澤さんの信じない力が印象的でした。あと映像がとても凝っていて衣装とかも好きな雰囲気でした。
人生初1人映画そして2回目も観ました 3回目も!
1度目はとにかく怖がりなのでホラー・ミステリーかなりドキドキした でも観たい気持ちが勝った 三角くんと同じ気持ちで観ていた 三角くんの表情(特に目の動き)が怖さを増幅させた
グロテスクなシーンや怖いシーンはあり何度か息を呑んだものの徐々に物語に引き込まれた 冷川さんが三角くんの胸に手を当てて除霊するシーン2人の美しさもあり素敵だった 指まで美しい 異空間な感じもあった 冷川さんの三角くんへの信頼、依存?が(無意識のうちに)少しずつ変化していったと思う 衣装の黒が素敵だった 冷川さんの初見のコートの中のシャツが印象的だった 三角くんの黒のアウターの中も何が書いてある?とか興味湧いた
逆に白い服は素材や柔らかさもあって癒やされた
幽霊より人間が怖い 響いた 顔が見えようが見えまいが、私はどんな相手にも誹謗中傷的な言葉、態度は向けたくない 三角くんのお母さんのように味方でいたい 淡々とした母の感じにも優しさがあって良かった 親子のシーンは2人の笑顔が癒やしだった
半澤も良かった 無駄に顔が良いやつは笑った 鋭い表情や優しい表情、切ない表情魅力的だった
信じないスタンスも良かった 冷川を見守る感じも優しかった 個人的には半澤の家は素敵で好みだった 他はエリカのいた宗教団体の待機場所?のコンクリートの壁に付いてる青系のソファーや燭台もお洒落だった 冷川の事務所も無機質で冷川さんっぽい ロッカーと壁が好きだった
表情といえば三角くんがずっと自信なさげで背中を丸めている感じだったけど徐々に自分に打ち勝って(冷川さんに出逢ったからかな)どんどんたくましくなるのが印象的だった
三角くんとエリカが貯金箱に入っていくシーン エリカが見つけて欲しかった的なところも出逢えて良かったねと思えた 貯金箱へドアノブを開け入るシーンは何度も鳥肌が立った 死ね(2回目にウザい)と文字を見つけた時にドキッとした
早く冷川さん来て!と思っていたが最後は冷川さんを三角くんが助け出したような感じだったね 無くてはならないバディだね みんな過去から打ち勝てたような気がする 明るい部屋で2人が床で寝ていたシーン 終わったんだってすごく安堵した
あれ?エリカは?と思ったら三角くんがフォローしていたのも良かった
エリカの腕に浮かび上がったもの差一体??怨念?まだ何か続くの?
映画館を観る前からずとまよを気持ちを盛り上げる為、何度も聴いていたのでエンディングは緊張感も溶けて安堵して涙が出た
(この感想をノートに記してからパンフレットとノベライズを読んだ)
1度目は観ている最中は緊張感から心臓が痛かったが2度目は怖さはほぼ感じなく、よりしっかり観られた
冷川さんの再度観た時にみて欲しいポイントの照明やカメラアングルも楽しんだ
パンフとノベライズを読んだことで知ったことで1度目は謎??だったところもよく分かったし感慨深く観られた カレイドスコープや…
焼き肉を食べる意味とか…三角くんのぱっと目が覚めてポロリとか……たくさんある
とにかく怖かった映画が面白かったと思えたのが自分でも只々驚き!! 3人の心情の変化も分かった
何度も繰り返し観たくなる まだ近くの映画館は4日まで上映されていると知ったので再度観ようと計画してます
まだまだ書けるけど辞めときます 文才も無く長々とまとまりの無い、拙い感想失礼しました
追記 3回目を3/3に観ました 最後はシーンによってはニコニコして観られました たくさんの皆さんが作った大切な作品大好きです 素晴らしい作品をありがとうございました
美しい映画
冒頭、血や死体が出てきて、正直苦手なジャンルだなーと薄く目を瞑ってみていました。
志尊淳くんが、パッと横断歩道を渡るシーン、霊を映画館でパッと映し出されたとき、なんとも言えない気持ちになりました。終始、色づかい、バックで流れる音楽科が心地よく、ホラー要素もありますが、それを強調せず、とても美しい映画でした。
原作を見てから、拝見しましたが、また違った脚本でとても楽しめました。話の流れのリズムがよかったです。この映画を見て、森ガキ監督のファンになりました。
不完全燃焼
分かりづらい点が幾つかあった。ヒウラエリカが人を呪う動機がいまいち見えてこない。ヒウラが所属する教団の教祖と冷川の関係性もよく分からなかったし、北川景子をはじめとする連続殺人事件の扱いも雑。
過去と現実を行ったり来たりするので途中から思考停止状態で見てしまったからかもしれないが。
続編を匂わせるような終わり方でしたが、また見たいとは思いませんでした。
良い役者を揃え、映像も良かっただけに残念です。
この時代だからこそ観たい映画
大変楽しみにしていましたが公開延期になり、やっと観れました!!
劇中で、説明は少なく余白が多い。
その分考えさせられます。
同じ言葉でも、使う人、タイミングによって違う意味に捉えられる。
「大丈夫」という言葉が特に好き。
人から言われたことで呪いにかかることもあれば、自分で自分に呪いをかけてる事も多いなと私は感じました。
それを解けるのは自分でもあり、信じられる大切な人だったりもする。
映像、音楽などすごく綺麗です。今までにない映画というコメントがありましたが、まさにその通り。
映画館で観てよかったと思わせてくれる作品でした。
最後に、、劇中に、よーく見ると至る所に「さんかく」が隠れているので、探すと面白い。
中途半端
感想を一言で言うとタイトルの通りで、スリラーにも、ホラーにも、サスペンスにもなり切れなかった作品でした。
序盤の殺人事件でグロ寄りで行くのかと思いきやそれ以降は大人しいし、呪いでホラー寄りにもならない。
展開も予想しやすく、幼少期の過去の掘り下げも甘いためドラマ性も薄く残念です。
全体的にまとまってはいましたが、滝藤さんの演技と「信じる力」「信じない力」という面白い設定があっただけに勿体ない感じがします。
最後は続編も匂わせてましたが、まず今作をしっかり作って欲しかったですね。
信じてる事? 信じてない事?
僕は “視える者” だった過去を持って居ます。
幽霊、妖怪、UFO、果ては宇宙人も視て来ました。
映画『さんかく窓の外側は夜』について、コミックでの原作物だと云う事でしたが、予告編さえも見ない様にして、シネコンに足を運びました。
“なるほど” “そうだよね” の連続です。
冷川と三角が、二人揃って “指差す”シーンで 声を出して笑ってしまった方は、僕と同じく “視える者” 側の 人間ですね。w
“”ヒウラエリカ“” が “”非浦英莉可“” として生きて行けるのかを注視して、、、起承転結の “結” を楽しみました!
結末を確認してこの作品の監督さんは、信頼出来ると。
「お前何かしてんな?」〜からの「見つけた!」のシーンは特に秀逸です!
破壊と再生の物語、愛に満ち溢れている作品
原作が大好きで公開を楽しみにしていました。
まず、はじめに断言しておく。
原作とは違ったアプローチの仕方で物語は始まります。
だからと言って、原作に触れずに観ると理解不能。
ある程度の世界観や関係性を掴んだ上で観た方がより染みるし、楽しめると思います。
原作とは似て非なるもの…として私は受け止めた。
様々な視点で映画さんかく窓を観て来た自分の記録。
原作が大好きだったのもあるけど、ストーリー、美術、音楽、全てにおいて私の趣向にどストライクであって、始まり方から終わり方まで最高によかった。
オープニングの「過眠」は冷川さんの。
エンディングの「暗く黒く」は三角くんの。
それぞれの心情を歌っているんじゃないかと思う。
触れたら壊れそうな、ずっと真夜中でいいのにの美しくも切ない歌声に最初から最後まで涙腺崩壊でした…特にオープニングが好き…もっと長く観ていたかった…(´;ω;`)
役者さん達みんな好きですが…
そこには焦点を当てたくない。
贔屓目では絶対に観たくないし、絶対に観ない。
と言う気持ちで終始観ていました。
映画化するにあたって、根底にある原作の力と世界観をぶち壊してくれるなよ…と正直恨めしい気持ちでいっぱいで、好き過ぎるが故に、観る前は不安で吐きそうだった。
原作とキャラクターの性格や話の展開が少し違ってはいるが、役者さん達のきめ細やかなお芝居や、森ガキ監督の表現したかった “中毒性のある独特な世界観” 私は純粋に楽しめました。
いい意味で、随所に違和感を覚える。
万人受けする作品では無い事は確かです。
不気味な事も起きるし、人ならざるものも出てくる。
目を背けたくなる惨殺なシーンも出てくる。
しかし、私は観れば観る程おもしろかった。
噛めば噛むほど深い味がある作品だった。
とにかく謎が多い…原作が謎が多いのでね。
最終話を読んでいるから、あの展開で腑に落ちた。
設定が違ってたり、思うところは色々とあるけども。
今まで観た事のない日本映画ではある事は間違いないと思う。
逆に原作では言わなかったけど、映画で言ってくれた事だったり、私の中では原作と映画がうまく補い合っていたので、グッとくるものがあった。
原作とは違う三角、冷川、英莉可、それぞれの孤独や葛藤が2時間の映画でうまく描かれていて、とても昏くて静かなる恐怖を携えており、だけどどこか暖かくて、優しい作品だった。
手を差し伸べてくれる人の重要性。
孤独を抱えた者同士が関わった時に生まれる“愛”
さんかく窓は、破壊と再生と愛に満ち溢れている。
人と人との繋がりが希薄になってしまっている今の時代…
まさに今、観るべき作品だと思う。
どうか、冷川、三角、英莉可が報われて欲しい。
「運命の人」と出会う事によって報われたと信じたい…
いや、信じるよ。
原作を何度も何度も読み返したけど、未だにさんかく窓の全てを理解出来ているワケではないし、大変余白が多いと思う。
その余白をどう感じるか、考えるかもこの作品の魅力でもある。
生きていくで、大事な事をたくさん教えてくれた。
終わり方に含みを持たせたのが良かった。
是非とも続編して頂きたい作品です。
上映されている劇場が徐々に減っています。
私の近所の劇場は上映が終わってしまいました。
さんかく窓は絶対に映画館で観るべき作品です。
1人でも多くの方に観て頂けますように。
分かってくれる人が、分かってくれたらそれでいい。
私はあの世界の“色味”が大好きです。
思わせ振りな前半はともかく後半が酷すぎのバカ映画。もっと点数が少なくて良いのだか、珍しく男前な役の遠藤憲一と丸いお母さんになっちゃた和久井映見に免じて甘くしてます。
①「呪いの貯金箱」のセットがチャチ過ぎて脱力。せめて呪いが祓われるシーンをCGでも良いから景気よく見せてくれたら良かったものを知らん間に払われてるって何じゃい。②「霊」とか「呪い」を出しときゃ人は怖がるだろうという安易な前提に甘えた手抜き工事はやめてもらいたい。脚本家はこんなんで本当に面白い映画になると思ったのだろうか。演出はなんとか纏めてる程度。③予告編では恐ろしい呪いの力で主人公たちに立ちはだかる最恐の女子高生が敵かと勝手に期待していたのに、本編ではまことに中途半端な扱い。④もし原作がこんななら私が脚色家なら話変えたるけど。
色々な側面から観られる何度も観たくなる映画
怖がりの私はホラーと聞いて最後までちゃんと観られるか心配だったけど、映画が始まり観ていく中で音楽と映像と演出がグロいはずのシーンもまるで絵画を見てる様に感じた。
何なら『霊をこう表現するのか』とマジマジと観察してしまうくらいに。
霊がただ怖く無い様に演出されているんでは無く、霊になって彷徨うしか無かった背景が物哀しさとして感じ取れるから除霊される時には同情さえも感じてしまう不思議な感情になった。
冒頭からそんな事を感じつつ内容に吸い込まれそうになると、ここで音楽とタイトルというまるで今から始まるのはドラマだったっけ?
と一瞬我にかえる…暇もなく!
次の瞬間から物凄い勢いで物語が展開されていく。
原作コミックを読んでいると展開が早過ぎると感じるかもしれないが、音楽や綺麗な映像がそれを嫌な感じにしない。
そして原作には無いシーンが所々に入っている事で早過ぎる展開に自然とついて行けるのが凄い。
そしてこの映画の一番面白いと思うのは、1回しか観ないのは勿体無い‼︎と感じる事。
1回より2回、2回より3回。と何回も観る毎に視えてくるものがある。
そしてあそこに音楽とタイトルを持ってくる意味。
怖いと思っていた霊を、あの少しの時間で人間と何ら変わらない。自分もそうなりえるかもしれないくらい身近な事だと背景をみせる。
そして、いくつも散りばめられた本編への伏せん。
まるで吸い込まれるのはまだ早いと言われているようなタイミングで…最高っ‼︎
そして本編の中で伏せんを回収しつつ、自分の平凡に感じていた日常が、本当に平凡なのか?
自分の見ているものは、見たいものだけなのでは⁇と色々考えるきっかけをもらった。
そう。
私が観たのは自分の日常を改めて見直したいと深く考えさせられるそんな映画だった。
それぞれの正義
人は信じたいものを信じる生き物です。信じる力も信じない力もそれぞれの正義によって発揮されているのかな。『幽霊よりも人間の方が怖いってことですよ』ってセリフが突き刺さりました
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