さんかく窓の外側は夜のレビュー・感想・評価
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何も知らずに見に行ったが、思った以上に印象的で素晴らしい作品だった
私は『さんかく窓の外側は夜』の原作を読んでいたわけでもなく、また特段映画をよく観るというわけでもなく、ただ平手友梨奈さんが出るならせっかくだから見てみようかな……最近外に出る機会もないし……と比較的軽い気持ちで見に行ったのですが、思った以上に面白くて印象に残る映画でした。
まず先に、残念だったところから書くと
・綺麗で感動的な雰囲気の音楽が、ストーリー内容にあまり合っていなかったかも
・霊が見える、呪いをかけられるなどの特殊能力や特殊設定についての説明が少なくて、原作を知らない者からすると話に入りにくかった
・セリフの中に「えっ……」が妙に多かった気がする
・三角くんがなぜそういう行動をするのかという心情がやや追いにくい?
一方で素晴らしいと思った点は
・三角康介/志尊淳→志尊さんの演技によって、孤独と劣等感の中で生きてきた卑屈な三角の、孤独ゆえの弱さ・劣等感ゆえの無謀さ・卑屈ゆえの優しさが表現されていて、見入ってしまった。三角はどちらかといえば正義感の強い心優しい人ではあるんだろうけど、ストーリーの後半では彼の「正しくなれない」(初めて見えた光明を守るために悪も許して受け入れてしまうような)面も描かれているのがリアルで切ないなと思った。また、彼の顔や表情、ソフトな雰囲気がすごく頼りない感じで可愛かった。
・冷川理人/岡田将生→出てきた瞬間からカッコよかったし、画面に映っている間中カッコよくて、めちゃめちゃ目で追ってしまった。顔も髪型もスタイルも本当にカッコよかった……。単に見た目が綺麗というだけではない、存在するだけで発せられる強烈なカッコいいオーラを感じる。性格的にひねくれてるのも素敵。冷川自身明るくない過去を持ちながらも振る舞いはかなり無感情で冷淡なのと、その無感情で冷淡なゆえに不器用にしか振る舞えない何とも言えないもどかしい感じが、複雑で面白かった。
・非浦英莉可/平手友梨奈→もともと私は平手さんのことが(そこまで大ファンというわけではないけれど)好きで気になっていて、この映画も彼女の演技を見たくて見に行ったのだが、実際に見てみたら想像していた以上に魅了された。特にすごいと思ったのが、非浦英莉可の中に、普通の女子高生の表情と人間とは思えないような恐ろしい表情が違和感なく両立していることだ。決して「スイッチを切り替えるように普通の子から恐ろしい怪物に変わる」のではなくて、ふと気づいたら変わっていてふと気づいたらまた戻っている、いつ変わったのかをはっきり見分けることもできない。というよりそもそも本当に「変わって」「戻って」いるかどうかも疑わしくて、多分この2つの人格は非浦英莉可の中でそこまで分離していなくて、ごく普通の女子高生らしさも人間離れした恐ろしさもどちらもありのままの素顔、彼女はそんな自分の素顔をただ純粋に表現しているだけ。という、そういう表現がすごく自然だなあと思った。またそれ以外にも、大げさすぎない説得力のある感情表現や、目の表情の演技が良いなと思った。
(「2つの表情」については平手友梨奈さん自身もそうかもしれなくて、平手友梨奈さんにもごく普通の表情と怖いくらいに人間離れした凄まじい表情と両方があると思うのだが、これもどちらが作り物というわけでもどちらがより上というわけでもない、両方本当の平手さん、両方彼女の飾らぬ姿ってことなのかもと思う。平手さんの演技をもっと見たくなったので、またレンタルで『響』も借りて見てみたい)
・半澤日路輝/滝藤賢一……冷川とはまた違うダンディなカッコよさがあった。若くて不器用でまだ未熟な3人(三角・冷川・非浦)が戦う中で、半澤の大人さ、揺るぎない強さがすごく頼もしく見えた。
・そのほか……この物語の一つのテーマは「特殊能力」なのだろうけど、社会の中で普通に生かす道のない特殊能力はそれを持つ人間に「居場所のなさ」ばかりをもたらすのだなと思う。勉強の才能もピアノの才能も霊視の才能も呪いの才能も全部才能には変わりないけど、前2つはたいてい褒められるし仮に褒められなくても社会の中で存分に生かす道があるのに対して、後ろの2つは基本誰にも理解されないし社会の中でそれを普通に生かせる道もない。呪いの才能に至っては、悪い方向に使う方が簡単だから、早いうちから利己的な大人に捕まって利用されてしまう可能性も高い。そのような、言ってしまえば「誰も幸せにしない」特殊能力を持って生まれてしまったら、自分という存在について考えすぎるほど考え、そして疑うようになるだろう、と思う。私は霊視の才能も呪いの才能もないけれど、それに似た感覚ならば私の中にもあるので、この物語にも共感を感じた。そしてだからこそ、この映画の中で描かれている、「誰も幸せにしない」と思っていた自分の能力で誰かを幸せにできるかもしれないという光が見えたその世界が変わるような感覚に、とても心を動かされた。その感動が、この映画に星5つ評価をつけて普段書かないレビューを書こうと思った一番の理由かもしれない。しかし当然それだけではなくて、上記したような俳優さんの素晴らしさはもちろんのこと、映像の美しさ、演出、物理的にも精神的にもグロテスクな(だけど引き込まれる)展開、細かい伏線の回収、などいろいろな面で良い映画だったと思う。
普段映画館で映画を見ない、そもそも映画館の音響そのものが苦手な自分ですが、続編があったらぜひ見に行きたいです。
怖くて、美しくて、温かい映画。
廃墟を背に、静かに気品よく佇む美術品のような岡田さん演じる冷川理人に、魅了されました!(眼差しから声、指先まで、この映画の世界観に見事にハマっていました)
呪いをかけるヒウラエリカ役の平手さんの、怖い中にも時折見せる純真さや、志尊さんの人間味あふれる表情など、それぞれの役者さん達の持ち味も最大限に引き出され、素晴らしかったです!心霊ミステリーと言いつつも、人の心と通じ合うことの大切さを教えれくれます。人の悪意や過去のトラウマといった恐怖の中に観客も引き込まれ、だからこそ見終わった後に、温かい余韻の残る映画なのだと思います。
映像美と人間ドラマ
ジャンル分けしづらいからこそどの層にも引っ掛かる部分があると思う。
実際に自分は一度観てもう一度観たくなり、その都度新たな解釈やハッとさせられるワードがいくつもあった。
見えない敵と戦うこと
信じる力と信じない力
人は一人では生きていけない
誰かに必要とされる尊さ
が、観終えた後に伝えたかったこととして印象に残った。除霊バディものだけど違和感なく身近に感じる内容だった。
音楽の使い方が絶妙で心地よい気味悪さが増しているのも良かった。
複数回観ても飽きさせない伏線回収が散りばめられている。続編があれば是非観たい。
原作は読んでません もっとコミカルな内容だと思っていましたが、エグ...
原作は読んでません
もっとコミカルな内容だと思っていましたが、エグいシーンあり、ホラーですね
人を呪わば穴二つ、登場人物の現在と過去が
交差し、ストーリーは面白ろかったです
続編あれば見ます
ただのホラーやオカルトではない
4回鑑賞しました。信じる力と信じない力、あの世とこの世、白と黒、さんかくの内側と外側、愛を与えられて育った者とそうでない者。見えるだけの者と払えるだけの者と呪いを操る者。全ての対比と融合がおもしろいです。今まで考えたことも無かった世界がそこにはあって、更に映像がカッコいい。音楽と映像がゾクゾクするほど美しいと思いました。いわゆる亡霊も除霊によって砂のように消えていったりとにかく初めて見る世界で私は何回も見たいと思いました。総じて高評価です。
個人的には!?「あぁ〜!!」と…なる映画
ホラーなのか、超能力なのか宗教批判なのか…!!
でも岡田さんが出でいる映画だな…。
「あぁ〜!!ww」と…なる映画でした。
オープニングの映像にすべて盛り込んで、作り込んだPV作品かなと思っている節はありますが。このような異能者のホラーものとしては軽く観られる作品かもしれませんね。
出演者が好きな人には観て良いかもしれませんね。
人間の壊れた心から作られるものとは...
人とは違う個性を持った事で、3人はそれぞれに色んな想いを抱え生きている。その中で起こる事件、解決するために行動する三角くんの思いが、冷川とエリカにも届くラストの映像に引き込まれました。
ホラーの要素もありますが、神秘的な映像はとても綺麗。音楽も効果的で、耳に残ります。
3回観ましたが、また観に行きます。
多くの方に観てもらいたい作品。
映像もピアノの音色も
綺麗で華やかで作品の中に
吸い込まれていく感覚でした。
その華やかさの中にSNSでの誹謗中傷、
言葉の暴力の辛さや苦しみが
混じり合い人間の怖さが
伝わってきました。
三角が作品の中で伝えた
『幽霊より人間の方が怖い』という事。
沢山の人間がこの地球で生きていて
その人間の価値観もそれぞれな訳で
ぶつかり、憎しみ、傷つけ合う。
それで苦しむ人も沢山いる。
捉え方も人それぞれなので
個人的な意見にはにはなりますが
この作品を通して気づいて知ってほしい。
そして、大切な人を守ってほしいです。
何よりコロナ禍でこの作品が
無事に公開されることがとても嬉しく思います。
素敵な作品をありがとうございます。
多くの方に届きますように。
コンセプトが面白い!
霊が視える男・三角康介(志尊 淳さん)と
霊を祓える男・冷川理人(岡田 将生さん)が出会い、
特殊能力を持つ2人が、心霊探偵バディとなり除霊していく。
このコンセプトが面白いなと思い観ていました。
そこへ、現実主義者の刑事・半澤日路輝(滝藤 賢一さん)が登場し、
殺人事件の調査を依頼する。
三角・冷川の心霊探偵と信じない刑事・半澤、真逆の3人が協力し事件を解決していく。
物語にミステリーの要素が加わり、更に面白くなりました。
(滝藤さんの演技が好きなので、ストーリとは関係なくワクワクしながら見てました。)
そこへ、謎の女子高生・非浦英莉可(平手 友梨奈さん)が登場し、
物語は新たな展開を迎えます。
霊を「信じる」「信じない」、呪いを「信じる」「信じない」など、
目に見えない能力を「信じる」か「信じない」かは、人それぞれですが、
特殊能力を持つ人は、他人とは異なる能力を持つことで、
不安やストレスなど、辛い思いを抱えることもあるかもしれません。
本作でも、三角・冷川・非浦は、自身の能力が影響した辛い過去を持っており、
お互いが助け合い過去を克服することで、同じ能力を持つ者同士の絆が生まれる。
そんな映画に見えました。
次回作があるなら、三角・冷川・非浦がどのような関係になっているのか、
また、半澤はどんな事件を持ってくるのか。楽しみですね。
信じる、を改めて考えさせられた
実は誰の身近にもありえるテーマなのかな、と思う。祓う力は誰かをすくってあげられる言葉や態度だったり、視える力は誰かの悲しみに気づいてあげられる事だったり、呪う力は何気ない一言で誰かを傷つけたり苦しめてしまう事だったり。
主題歌にもある、疑う必要=信じてる必要について考えさせられた。
キャストのビジュアル、映像、色使いや効果音すべて美しかった。続編はもちろんサイドストーリーも観てみたい。何回観ても飽きずにスッと世界に入り込めた作品だった。
てちが出演してて良かった!
てちが出演するので映画を観たのですが、最高でした!
たぶんてちが出演していなければ観ていなかったのでこの映画とは出会えてませんでした。
この素敵な映画を見逃さず観れてよかったって思ってます!
主題歌もすごくマッチしていてグッときます!
それから滝藤賢一さんを見入ってしまいます!
続編希望です!!!
岡田くん、淳くん、てち、森ガキ監督お願いします!
素敵な作品でした!
1回目は怖いと思いながら観てましたが、見れば見るほど物語に引き込まれるお話でした!
自分自身でも考えることがあって、学ぶことも多かったです!
2回目はもっと細かいところまでみることができ、1回目では気づけなかったことにも気づけるので是非2回以上見てほしいです!
また、パンフレットを読んでから観に行くともっと楽しめると思います!!
とっても奥が深くて素敵な作品でした!!
原作未読の観客には、未解明な要素を楽しむ余地が大きい一作。
説明過多に陥った映画が多い中で、ここまで基本的な設定を省略した思い切りの良さはすごい!んだけど、さすがに説明不足なのでは…、と、時々あたまがぐるぐる。ただ、そんなに脳内補完作業が苦にならなかったのは、やっぱり画面映えする役者達の功績かも。
本作で平手友梨奈を俳優として初めて拝見したけど、ホラー映画にありがちな絶叫場面をほとんど見せることなしに、画面を引っ張る力はさすが。岡田将生と志尊淳の能力って結局何?とか、彼らのやたら(無駄に)多いボディータッチにはどんな必然性が?とか、絵作りや話の面白さに感心するというよりも、後からいろいろ考えて楽しむ作品に仕上がっています(あと何で、この二人がひっついている構図が 、『一度死んでみた』(2020)の広瀬すずと吉沢亮にそっくりなんだろうか、とか)。
登場人物の多くが黒を基調とした衣裳を纏い、むき出しのコンクリートなど無機質さや冷たさを強調した建物の内装など、画面の統一感を出す上で効果的な演出、美術を眺める楽しさはかなりのもの。ただ、本筋とはまったく関係のない、普通の街角の風景にて、画面に登場する人物を全て黒系の衣裳に統一するというのは、ちょっとカラーコントロールをやり過ぎた感が。なんでみんな黒い服?大きなお葬式でもあったんだろうか…、とか雑念に囚われてちゃいました。ミスリードを促すような演出に何か意図があったのかと思ったら、実はそれほどでもなく。この辺りの演出の意図は、原作を踏まえたものなのか、後日読んで確認したいところです。
「(超常的な世界を)信じない力」がむしろ「敵」に抗する強さに繋がる設定とか、なかなか面白そうな要素がちりばめられていたので、そこいらへんをもう少し細かく見てみたかったです!
見れば見るほど惹き込まれる
初めは平手友梨奈さんに惹かれてたことと森ガキ監督作品の『おじいちゃん死んじゃったって。』の作品が好きになったこときっかけでした。
難しい作品だったので実写になるとどーなるのだろうとそれとこの内容で森ガキさんはどんな風に仕掛けてくるのか楽しみでした。
一回目鑑賞した時はわからない部分が多くえっ⁉️あそこはなんでこーなったの❓意図は❓❓てなるんですよ、そーすると2回目見たくなりそしてパンフを見て少し理解して見ると色々とわかってきたこともあり落ち着いてあの映像と音楽との美しさ、途中でこれmvとかでもいけそうな感じとか思わされる部分もあり物語だけでは終わらなかったんです。とにかく今まで自分が見てきた映画の中にはない作品でした✨
ホラーで怖いのかと思ったけど怖いだけでなく色々と考えさせりました。...
ホラーで怖いのかと思ったけど怖いだけでなく色々と考えさせりました。
音楽も素敵で何度でも見たくなる作品です。
こんな素敵な作品に出会えて嬉しいです。
公開中まだまだ観に行きます!
今度は家族で……
観たらまた観たくなる
ホラーやミステリーという言葉だけで観ることを躊躇してしまいそうな作品ですが、始まってすぐに映し出される映像美や音楽に引き込まれしまいます。
キャスト一人一人も謎めいていて魅力的であると同時に美しさにも魅了されます。
あっという間に見れてしまうのですが、恐らくどこか引っかかるところが現れ気になった所をもう一度確認しに行きたくなるように出来てるのでは?と思います。
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