劇場公開日 2021年1月22日

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「感動しました」さんかく窓の外側は夜 どらみさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0感動しました

2021年2月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

サスペンスもホラーも大の苦手なので、ビビりまくりながら観に行きました。

この映画の一番の特徴は、いろいろと色分けされていること。だから、世界観が混ざることなく、すんなり流れていきました。
色彩を含む映像が圧倒的に美しく、苦手な場面こそ目を閉じましたけど、その場面より美しい色彩が印象的でした。

岡田将生さんが、不思議な空気感をまとう主人公にぴったり。浮世離れしていて、でも、こういう人いるなって笑いました。
志尊淳さんは、役を演じているというより、役が志尊淳さんになるというか、不思議なシンクロを感じました。
平手友梨奈さんは、抜群の存在感。演技を越えて存在していました。
滝藤賢一さんは、その中で、物語にリアリティを与えていました。桜井ユキさんも同じく。
和久井映見さんと筒井道隆さんはさすが!

映画音楽も、それぞれ、場面に合っていて、最後に流れた曲は、頭をグルグル回ります。印象的です。

セリフは、同じセリフを違う人が言うのですが、そこでいろいろ繋がり、胸に刺さる!どんどん伏線は回収されていきました。
ただ、どうして、呪いをかけたのかは、説明不足で、そこだけはモヤっとしました。私が見落とした?
後、母親たちの愛情の表現がそれぞれ違うけれど、全部感動しました。最後の母親に打ち明ける場面は、涙が止まりませんでした。時々入る母親とのやりとりは、心温まる場面でした。

ちょっとズレた感想ですが、それぞれの役者さんたちの一番いい表情をうまく繋げているので、ファンは萌えまくりじゃないかな。目の保養させていただきました。

何回か観ても、毎回、胸に迫る場面が違い、それが増えていきます。最初観た時は、涙が止まらず、トイレで泣きました。初めての経験でした。
泣くのも、込み上げるというよりは、いつの間にか静かに涙がこぼれていて、心が浄化されました。言霊には、私も改めて気をつけます。大事なことを再確認しました。

この映画はホラーではなく、ヒューマンドラマだと捉えています。バディとしての愛、親子の愛、いろいろな愛が溢れていました。
ホラーが苦手な方にも観ていただきたいです。
観終わったら、焼肉を食べたくなります!

どらみ