「信じるか、信じないか」さんかく窓の外側は夜 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
信じるか、信じないか
平手友梨奈出演だから...ではなく、滝藤賢一が出演しているので鑑賞。大好きな俳優さんの1人です
予告が出た当初は期待していなかったが、劇場で見る度にだんだんと高まっていきそこそこ期待しながら鑑賞。
面白いじゃないの。
期待通りで非常に楽しめました
ありそうでなかった新感覚ミステリー。いいね
幼い頃から霊が視えるという特異体質に悩まされていた書店で働く三角(志尊淳)は、とある日書店にやってきた冷川(岡田将生)に"簡単な除霊活動をして欲しい"と言われ、言われた通りにすることになった。
ミステリーというジャンルなのでもしかしたら、推理しようだとか頭を働かせようと思いながら劇場に足を運ぶ人もいるかもしれないが、今作はそういった作品ではない。雰囲気で楽しむ映画と言った感じだろうか
特にこれといった盛り上がりもないし、感動もない。けれども、雰囲気にハマればズボズボと引き込まれていきあっという間に終わってしまう。そういう映画だ
私は見事にハマったので非常に楽しめた。これから見ようと思っている方は、何も考えずに鑑賞することをオススメします。
また、岡田将生と平手友梨奈の何を考えているのか分からない不気味な役がピッタリで良かった。でも、今回一番いい演技をしていたのは我らが滝藤賢一。刑事役が似合わないわけが無いというのは分かっていたが、彼のおかげでまとまりができいい作品に仕上がったと思う。★2.5分を彼にあげたいほど貢献度が高かった。
そして何より、主題歌がすんごく良かった。
帰りは口ずさんでしまい「あー、面白かったなぁ」としみじみと感じ後味が最高だった。
作品自体もエンドロール前のラストワンシーンはまだ続きがあることを意味しているようで、ゾクッときた。もし続編が公開されたらまた見ます
ただ、二つの"説明不足"がみられる。
1つ目の不足は「幽霊、呪い」などに関する説明不足。
霊が視える三角を使って霊が払える冷川が除霊をするいくつかのシーン。三角はあまりにもスっと胸に手を当てる儀式を受け入れるため、それはどういう意味が分からず初っ端から置いてけぼりにされた気がした。
ラストの貯金箱も何が何だかサッパリ。あまりにも解説が無さすぎて頭の上に?が浮かんだまま終わってしまった。ラストに伏線回収がいくつかありそこが中々面白かっただけに、残念だった。
2つ目の不足は「ヒウラエリカ」に関する説明不足。
彼女は結局何者なのか、何故あの時は害が無かったのか、何を守りたかったのか。彼女が今回のキーとなるとインタビュー?で言っていたので、注意を払ってよーく見ていたのだが出演シーン割と少なめ。謎が多いままだったのでちょっと腑に落ちなかった。
それでも私は好きな作品でした。
平手友梨奈が出演する「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」が公開延期となってしまいましたが、彼女には目が離せませんね。これからも頑張って欲しい!