「田舎は閉塞感とやり直しのきかない社会」泣く子はいねぇが キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
田舎は閉塞感とやり直しのきかない社会
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ダメ男がデキ婚するものの、やっぱりダメで、なまはげの時に泥酔してお面をかぶったまま全裸で徘徊しているところがTV中継され、それが原因で秋田にも居れなくなり東京に行く。
東京でもパッとせず秋田に戻ってくるものの、やり直ししたいが親友以外は誰も相手にしない。
全裸事件でなまはげの存続も危ぶまれるほどだったが、それを無視して離れた娘のところになまはげの格好で行く。その仮面をつけないと娘に会えない現実。ダメ男は分かりながらもそれしか方法がないので、招かざる客にもかかわらず再婚相手の家に押しかける。
救いようがないダメ男は結局なにをやっても空回りをする。仲野太賀はそんなダメ男を演じさせるとピカイチである。仮面越しで接する子どもたちに仮面の内側の人格は何も求めないが、それによってなまはげには厚く敬う。人格ではなく、仮面を敬うと言ったらいいだろうか。
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