「あの公園はどこですか?」泣く子はいねぇが puccinoさんの映画レビュー(感想・評価)
あの公園はどこですか?
「大人になりきれない、すべての大人たちへ」
まんまとこの言葉に引っかかり観に行きました。
ごく普通の一般家庭に産まれて
そんなに厳しく親に叱られることもなく
真面目な兄がいて
なんの不自由もなく楽しく生きてきた呑気な次男坊が主役。多分。
やることやって子供ができて現実と精神年齢が追いつかない。
今日から父親だとわかっていても慌てず危機感も覚悟もなく
とりあえず出生届けを出して。人に言われてようやく。
で、あの事件。
「若いもんが何考えてんのかわからんよ」
「お前はいいな 好き勝手生きれて」
「凪ちゃんの父親にお前意外でもなれるんだや。仕方ねえけど」
母親、兄、親友、地元のおやっさん、彼女。
周りから散々いろいろ言われて
しかも彼女はもう次の人生をスタートさせようとしているのを知って
ようやく呑気な自分と向き合って情けないのと悔しいのが混ざり合った
多分人生で初めて抱いたであろうこの感情が
心の底から本音の気持ちを絞り出した。
「俺が父親だよっ」
ほんとどうしょうもない時間のかかるやつだけど
その決断と行動力は正解だよ。カッコ悪いけど。
それより、闇サザエの社長?のあと引くセリフとか
その社長の女?が握るおにぎりの場面とか
飲み屋で喧嘩売られた後、キャンディー舐めながら遠くの高層ビルを眺めてた
あの公園の場所とかそっちが気になってしょうがないです。
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