「ジェシー・バックリー。抜群の歌唱力!!」ワイルド・ローズ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
ジェシー・バックリー。抜群の歌唱力!!
『ボヘミアン・ラプソディ』『アリー/スター誕生』の成功あたりから、
続々と似たような映画が生まれる。
エルトン・ジョンの伝記映画『ロケットマン』
ジュディ・ガーランドの『ジュディ 虹の彼方に』
観てませんか、「エルヴィス」に、
セリーヌ・ディオンの伝記映画「ヴォイス・オブ・ラブ」
流れが止まりません。
この映画『ワイルド・ローズ』は、フィクションなのです。
主役のジェシー・バックリーの抜群の歌唱力と
気持ちよくまとめたストーリーを楽しめばそれで十分満足・・・ってことなのですが、
しかし取ってつけたような映画である。
まず実話でないと聞くとガクンと値打ちが下がる。
イギリスのグラスゴーで、カントリー歌手を夢見てるローズ=リン・ハーランは、
26歳でありながら8歳と4歳の2人の子の母親。
おまけに刑務所に一年いて、出所したばかり。
足首にICチップを埋め込まれて(血がダラダラと流れてたぞー)
午後7時から翌朝7時まで外出禁止なのだ。
イギリス人とカントリー歌手。
カントリーと言えばアメリカが本場。
(グラスゴーって、違和感あるよね)
で、ローズもアメリカ・カントリーの聖地ナッシュビルを目指すのだった。
まあ、音楽映画と言うジャンルの映画。
主役が歌が上手い。子役が可愛い。
(お姉ちゃんの子なんか、うま過ぎて作り話と思えなくなった)
つまり、遅ればせの自分探し。
目の前の大事なものに気づく話だった。
母性愛にも親孝行にも、故郷の良さにも、気づくのが
あまりにも遅すぎる気がするけれど、
作り話なので・・・。
因みにジェシー・バックリーは、『ジュディ 虹の彼方に』では、
ジュディのイギリス公演のお世話係のローズを好感度満点で演じ、
『ドクター・ドリトル』では病気に伏せるヴィクトリア女王を演じてました。
この作品でイギリスのアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされたそうです。
売れっ子街道間違いなしです。