「本作の長編版を観たい、観たい、観たいーーーー。」魚座どうし バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
本作の長編版を観たい、観たい、観たいーーーー。
ポレポレさんで「あみこ」と併映で鑑賞。
30分の短編です。
親子の関係ってなんなんでしょうね?
親にとっての子供、子供にとっての親。
登場する子供達は小学生。
そして登場する大人達は子供が従わざる
を得ない人達。
ここで描かれる世界は、きっと珍しくない
現実の縮図なんでしょうね。
それをなんの説明もなく、映画として語りきる
演出は見事だと思います。
画面に無理無く、たくさんの情報を入れるの
うまいなぁ。
ある事を守ろうとして崩壊していく2つの家族。
守るべきなのに守られない、
皺寄せを一手に引き受ける子供達の
また来る明日、変わらぬ(もっとひどい?)明日を
予感させるエンディング。
どんどん違和感が増幅し、ゾワゾワ、ザワザワと
たった30分なのに、気持ちがかき乱れました。
なんという作品を作ってしまうのでしょう、
この監督は。長編を作ったらどんな作品になるのでしょう?
題名の「魚座どうし」の意味は、アフタートークで
監督自身が語ってくれましたが、なるほど。
足りないところを補う性質があるそうですね。
大人の中の子供が、まさにその役回りなのかもしれません。
本作は、僕としては「中途」で終わっている認識です。
この題材で長編作ってもらいたいなぁと切に思いました。
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