劇場公開日 2021年5月7日

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「スタリッシュに一気に観せてからの〜、、爽快感!」ジェントルメン バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5スタリッシュに一気に観せてからの〜、、爽快感!

2021年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ようやく観れました。予告編でワクワクしてたんです。

ですが、、、開始間も無くの展開は肩透かし。
「え?そんな話なの?あちゃー、失敗か・・・・・?」
なんて、全くの危惧でした。これはフリでした。
それも、とんでもないフリ。
危惧はどんどん薄れて引き込まれていきます。
このフリ(仕掛け)はなかなか強引です。力技。(笑)
でも、これがうまい具合に物語にハマっていくんです。
劇中劇の構成の作品はありますが、ははぁ、
こんな作り方があるのかぁと感心しました。

この劇中劇的な見せ方が妙に非現実感や
コミック感を演出しているような気がします。
現実と虚のスレスレに説得力を生むように。
だからでしょうかね?ノリがポップなんです。
発砲音すら心地良いです。
適度に入るクスクスポイントもイカしてます。
そして、やっぱ、悪くて強いのカッコいいんです。
主人公の大麻王が!!!
男気あるし、任侠ヤクザみたいだし、嫁LOVEだし。
なんか、上がるんです、かっこいいんです。
大麻王の座を取り合う騙し合いの話なんですが
凄惨さがなく、こんがらがっているように見える
糸をを一本一本ほぐしていく感じが楽しいです。

さらにさらに、この映画を彩る俳優陣の豪華さ!
登場人物全員が粒揃いでキャラが際立っていて、
それぞれのエピソードがちゃんと作られていて、
俳優陣の技量で厚く演じられているので、
薄っぺらくならないのです。
いつも通りに前情報皆無で鑑賞しましたから
「え?これあの俳優だったの?」
って思うくらいの演じっぷりです。
こんなに色濃いキャラだらけにしても、拡散内容に
ならないのか監督の手腕なんでしょうね。

ただ、ただ・・・致し方ないのですが・・・
こんがらがっている糸のほぐし方がちょっと
僕の好みではなかったかなぁ。
「実は、、、」とか「あの時、、、」など
後出しジャンケン的な帳尻合わせはなぁ・・・・
けどけど、まぁサスペンスものではなくエンタメですから
その点は言ってはならんのでしょうね。

すごく楽しめる秀作エンタメ作品でした。
やっぱり爽快感が大切ですよね!!!

バリカタ