「英国感あふれる雰囲気と絡み合う物語」ジェントルメン kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
英国感あふれる雰囲気と絡み合う物語
ガイ・リッチーの作る映画ってとてもダンディでスタイリッシュなイメージ。英国紳士っぽい雰囲気の映画だ。
本作もそう。ドラッグものというと中南米や北米舞台が多いのだが、イギリスが舞台ってところが面白い。だから上流階級の息子娘たちに売りさばいていく姿は新鮮。貴族に金を渡して大麻の農場に協力させるなんて。でもホントにそんなことがあったりして。
パブでビール飲むシーンとか、着ている服とか、警官の制服とか、街並みとか、イングランドを満喫した。
話の方は、登場人物が多くて誰が誰かわかりづらいって聞いてたから、序盤の複雑なパートを乗り切ることができた。中盤から色んな話が絡み合っていく楽しさがどんどん増してくる。特にコリン・ファレルとその教え子たちが最高。バカっぽくて、でも優秀な彼らの登場シーンはハズレがなかった。満足!
エンドロールではThe Jamの曲が使われてたりして、こんなところも英国感たっぷり。徹頭徹尾ガイ・リッチーっぽい映画だった。
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a7aさんのコメント
2021年5月24日
英国紳士なジェントルマンだけど、皮肉大好きブリカスっぷりなセリフ回しも見ものでしたね。中国人マフィアに「ヘロイン(=アヘン)を売るのは良くない」とかユダヤ人に「1ポンドの肉」を要求したりと、お前さんがそれ言う?とばかりのドギついジョークがちりばめられてましたねー。大好き。