「群像劇だが誰も存在をかき消されない凄さ(と面白さ)」ジェントルメン 佐々木さんの映画レビュー(感想・評価)
群像劇だが誰も存在をかき消されない凄さ(と面白さ)
登場人物全てが魅力的
ミッキー:マシュー・マコノヒー(麻薬の帝王)
レイモンドチャーリー・ハナム(ミッキーの右腕)
フレッチャー:ヒュー・グラント(フリーライター)
コーチ:コリン・ファレル(トレーナー)
他、登場する人ジェレミー・ストロング等全てアッと声がでる役者たちばかりです。
とにかく豪華、そして実力がある為演技に何の不安もなし
「ロマンスの王様」と言われるヒューグラントが、うさん臭さ全開のフリーライターになっている所がかなり良かったです
かなりのはまり役だと思います。
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イギリスで活動する麻薬の帝王に使役する(右腕)レイモンドと(知恵の回る)フレッチャー
この2人の会話から物語が再現がされていきます。
レイモンドとフレッチャー2人ともがclever(ココはcleverを是非使いたい)で会話のテンポが良く、ブラックなジョーク(か本気か)と愛嬌があるやり取りが楽しくて全然飽きないです。
会話のどさくさに紛れて某巨匠を落した所はいかにも「らしい(役)」所で笑いました。
しかしイギリスの映画はそういうものなのでしょうか?(別映画でも某スーツメーカーをくさしていた)
主軸の登場人物(8人位?)全て縦横無人に動き回っていますが途中で存在がかき消される事がないのが素晴らしい
監督が得意な分野から経験を重ねさらに質を上げてきたのだと感じました。
機会があったら是非鑑賞して観てほしい一作
お勧めです。
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※フレッチャーが背中丸出しで逃げていく場面が大好きです
隙だらけ、素人でも後ろから仕留められるよ!と毎回ツッコんでいました