「難しいの先にあるおもしろさ!」ジェントルメン おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
難しいの先にあるおもしろさ!
本作がクライムサスペンスであることぐらいの事前情報のみで鑑賞してきました。PG12ということを承知していましたが、冒頭からショッキングなシーンが描かれます。これが、その後の不穏な展開を想像させ、立ち上がりは上々でした。
しかし、そこから始まる怒涛の人物相関紹介で、あっというまに振り落とされそうになりました。麻薬組織のボスをゆする体で語られるわけですが、いかんせん登場人物が多く、映像は顔見せ程度で語り中心に紹介され、しかもそれがすごい勢いで捲し立てられるので、顔と名前が全く覚えられませんでした。
その後も内容が把握できていないのではという不安な状態が続き、「うーん、この作品を選んだのは失敗か」と思っていると、中盤以降で人物やエピソードが徐々に結びつき始めます。その気持ちよさたるや、パズルのピースが一つずつぴたりとハマるような爽快感!
そして、概ね真相が見えたかのように思えたところで二重三重のどんでん返し!完成したパズルの絵が騙し絵だったかのような、やられた感が逆に心地よかったです。まあ、後出しジャンケン的な部分や細かいところでつながりの悪い部分はあるかもしれませんが、テンポのよさとコメディタッチな雰囲気でぐいぐい押し切っていく感じで、さほど気になりませんでした。
主演のマシュー・マコノヒーの大物ぶりも堂に入っていましたし、レイ役のチャーリー・ハナムも抜群の安定感でしたし、二人の信頼関係も実に心地よかったです。そんな二人を敵に回すフレッチャー役のヒュー・グラントも、いい味を出しています。また、ストーリーの中心にいるこの3人に勝るとも劣らぬ、妻役のミシェル・ドッカリーとコーチ役のコリン・ファレルが、何気に印象的でした。
返信ありがとうございます😊😭😭。おっしゃるとおりです。映画は刹那。一期一会で楽しければ、理解しようがしまいが関係ないですよねぇ。ありがとうございました😭。
こんばんわ。時期外れですいません。「キャッシュトラック」はなかなか秀逸でしたが、本作は見る人を選びますね。チョット私レベルの凡才には字幕が物凄く障害になりました。受験英語のみの私には、今、振り返るに、超難解作でした。「TENET」の本質的理屈的難しさというより、もっと初歩的な言語の壁、理解力の壁を感じました。独り言です。すいません。