「一流の悪には手を出すな!」ジェントルメン J24さんの映画レビュー(感想・評価)
一流の悪には手を出すな!
H.グラント演じる探偵記者フレッチャーがM.マコノヒー演じる大麻のボス・ミッキーの真相を追い時には真実に推測を加えながらフレッチャー視点でミッキーの姿を描いていく面白い作品であった。
ミッキーは大麻のボスであるがこれを機に引退する決意をする。その為大麻栽培の事業をJ.ストロング演じる資産家のマシューに売ろうとするのだが少しでも買い値を下げたいマシューは中国人マフィアを雇いミッキーの事業の一部にダメージを与え市場価値を下げる行為を働く。
一方ミッキーにはもう一人敵がいる。E.マーサン演じる新聞編集長のデイヴの存在だ。
彼はミッキーにパーティで握手を拒まれた事に腹を立ててフレッチャーを雇いミッキーの真相を暴こうとする。
ミッキーの周りにはこの様な敵に囲まれながらも淡々とそれらの敵を返り討ちにし最後はミッキーが1枚も2枚も先手を読んだ結末を迎えミッキーが勝利するストーリーである。
この作品の面白い所は敏腕探偵記者のフレッチャー視点でストーリーが進む為、ストーリーが進むにつれてミッキーの存在が危うく感じる。
フレッチャーの言葉巧みな話術がフレッチャー有利な立場に感じるのだが、さすがは長年悪の道を歩んできたミッキー。組織として各々がきちんと仕事をし、相手の悪巧みを時には表面的には乗っかりながらも裏では操りながら、そしてスマートに敵を捌いていく姿はめちゃくちゃカッコいい!
コメディ要素もそれなりにあるけど謎解きとまでは言わないが序盤に伏線を張って後半回収していく様な展開な為少し集中してみる必要はある様に感じた。ただ決して難しい展開が続くわけではない。程よく集中力を要する作品であっという間の2時間でとても楽しむことができた。
ミッキー率いる悪の組織に今回は数人のその道では敏腕の者たちが揺りにかかったが、やはり一流の悪には歯が立たない。この辺は現実感をどこか感じながら華麗に敵を返り討ちにするミッキーのかっこよさに惚れ惚れした。