劇場公開日 2021年1月8日

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「ミッション成功に心から拍手!」ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ミッション成功に心から拍手!

2021年1月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

あまり予告編が流れてなかったので、インドの火星探査計画が描かれることぐらの予備知識しかない状態で鑑賞してきました。映画化されるのだから、当然ミッションは成功します。それがわかっていても、最後までドキドキしながらの鑑賞でした。130分という比較的長めの上映時間ながら、テンポよく描かれるので最後までダレることはありません。

ストーリーは、予算や技術的な課題を努力とアイデアで一つずつクリアしてミッションを推し進めていくという、オーソドックスなものです。うまくいくのはわかっていても、そこにどのような人間ドラマががあったのかを知ることができ、とてもおもしろかったです。

若い女性主体のチームながら成功へと導いたのは、リーダーのラケーシュの手腕によるところが大きいと思います。彼の前向きな考えかた、実現に向けた行動力は、見習うべきものがあります。女性リーダーのタラが、家庭生活との両立に奮闘しながら夢を追い求める姿も、とてもかっこよかったです。彼女がチームの士気を上げるために仕掛けた工夫は、今の自分と重なって泣けてきました。

自分も、夢を叶えて今の仕事に就いています。さすがに今の夢が「定時に帰ること」ではないですが、昔のような情熱が今もあるかと問われれば答えに窮します。タラの言葉を聞き、自分と同じ仕事を目ざす若者のために、今一度情熱をもって働きたいと素直に思えました。

ミッション成功には、確かに運も大きく味方していたように思います。しかし、その前に一人一人ができることを全てやり切ったという前提があります。この成功は、まさにミッションに携わった全ての人の功績でしょう。恥ずかしながらインドの火星探査計画を全く知らなかったので、本作を鑑賞して本当によかったです。

ちなみに、インド映画といえばダンスと思っていましたが、それは本作では薄め。どちらかというと、冒頭の打ち上げシーンからラストの宇宙シーンまで、迫力満点の映像が印象的でした。CG技術がすばらしく、目の肥えた人ならいざ知らず、自分にはハリウッド作品に遜色ないクオリティに感じました。加えて、キャストも美人ぞろい。インド映画侮れません!

おじゃる