白雪姫の赤い靴と7人のこびとのレビュー・感想・評価
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本作のテーマは外見だ。本作の白雪姫は太っている。本人はそのことを気...
本作のテーマは外見だ。本作の白雪姫は太っている。本人はそのことを気にしておらず、これが自分だと前向きにとらえている。そんな彼女が魔法の赤い靴を履いて外見が美しくなる。彼女は魔法の靴のせいで魔女に狙われ、そんな美しい彼女は緑色のこびとに姿を変えられた7人の王子が助ける。王子たちはハンサムで外見のことを気にする性質で、美人だから白雪姫を助けた。助けられた白雪姫は彼らの行動に胸打たれた。王子と姫は互いに惹かれていくが、惹かれるきっかけとなる理由が異なるのがポイントだ。本当の自分で接したいと互いに思うが、その理由もすれ違う。姫は偽りの自分でいたくないと思い、王子はハンサムな外見に戻りたいと考えている。このすれ違いが最後に解決することでハッピーエンドを迎えるという構図になっている。テーマを分かりやすく、物語の巧みな構図できちっと伝えていて、脚本がよく練られていると感心した。3DCGの技術も高い。韓国のプロダクションのレベルの高さを感じた。
意表を突く傑作
時々ディズニーアニメを観るのですが、今作、韓国映画なんですね!人間の見た目と中身のどっちが大事という部分をモチーフにしている点は「美女と野獣」にも似てますが、全く違ったテイストの作品で楽しめました。昔々から美しいお姫様とハンサムな王子様の話がみんなの大好物ですが、今作は、そこに捻りを加えて、「白雪姫」の斬新なパロディー作品に仕上がっていました。この作品が美容整形大国の韓国製作というのも興味深いところです。最近は、ルッキズムが問題視されていますが、インスタなど視覚情報に四六時中さらされている影響もあるのかなと個人的には心配になります。今作の主人公・白雪姫のありのままの自己肯定感や父である王様の娘への深い愛情にホッと安堵しました。キスをすると魔法が解けるのも定石どおりですが、ちょっと違っていて笑えました(笑)。何事もほどほどがよいですね。
スノーホワイト素敵
整形大国・韓国ならでは
ディズニーへの皮肉まみれなアンチテーゼを、ディズニー風の絵柄で作るとは、と爆笑。
ディズニープリンセスって、「いろいろ冒険してるけど、結局幸せになるのは美男美女じゃね?それっておかしくねぇ?」という問いかけ。
外見ってそんなに重要?
本当の人の美しさって何?
美醜で人を判断するルッキズムの愚かさを、グサグサと刺してくる。
こども向けファンタジーのフォーマットで、ここまでコテンパンに叩いていたのは心地よい。
背景には韓国が整形大国であるという事情も透けて見えます。
この手の映画では大抵、男が女性の美醜を差別することに対する、フェミニズム的な批判で終始しがちなのだが、本作は違いました。
化粧や整形などで美しく見せることによって、男性の力を利用する女性のズルさ卑怯さまで踏み込んでいました。
一見すると韓国製3D映画なこともあり、ふと鬼滅風ゲームが頭をかすめ「パクりなのか?」と思いきや、さにあらず。
この絵柄にした意味がありました。
そして何より、観ていて純粋に画面が楽しいのがよかった。
動きの表現がいい。
子どもから大人まで楽しめると思います。
本当の美しさとは?
美しさとは
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