「事件でも事例でもない特殊状況でのラブストーリー」ストックホルム・ケース kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
事件でも事例でもない特殊状況でのラブストーリー
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ストックホルム症候群の語源となった人質立てこもりを扱った物語。
時代のせいもあると思うが、犯人の行動がいきあたりばったりな感じ。犯人が悪い奴じゃない、いい奴なんだぜと冒頭からアピールしてくるのだが、だから何ですか?という印象だった。むしろ、だからこんな無計画なこと考えたんだなくらいに思っていた。銀行強盗&立てこもり事件としてはまったくハラハラドキドキするところがなくて少し驚いたくらい。
犯人のラースと人質のビアンカが徐々に共感しあい、果てには恋心まで抱くようになるという流れはそんなに嫌いじゃない。ただし、そのプロセスは意外と雑だった。子どもが2人いて、優しい夫もいるビアンカがラースと恋におちるのはやはり特殊な状況だからなんだろう。ビアンカが刑務所にいるラースに会いに来たラストがまた中途半端。結局何なんだよ!?という気持ちになる。でもやっぱり嫌いじゃないんだな。あー、しょーもない映画なのに見捨てられないというたまにあるアレだ。
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