ストックホルム・ケースのレビュー・感想・評価
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楽しげなイーサン・ホーク。それだけで無性に嬉しい。
ストックホルム症候群といえば、パッと思いつくものだとダニー・ボイルの『普通じゃない』を始め、様々な作品で取り上げられてきた題材だ。その原点となった事件を描く、とはいえ、本作に漂う空気感はどこか緊張と弛緩の間を行く独特のもの。理由はやはり俳優にあるのだろう。イーサン・ホークが楽しげにその役柄のエンジンを吹かせるだけで、見ているこちらも自ずと楽しげな気分に包まれる。これは固い絆で結ばれたホークと監督が、前作「ブルーに生まれついて」に続いて奏でるセッションのような映画と言えるかも。犯人コンビの場当たり的な犯行に似て、この映画も緻密に構成されているというよりは、むしろ個々の登場人物の魅力を引き出しながら、自由な雰囲気で織り成されているように思える。その意味では肩肘はらずに身を委ねるのが良いだろう。傑作とは言い難くとも、夜寝る前に思い出し「なんだか楽しかったな」と笑みがこみ上げるタイプの映画である。
医療や映画でも度々話題になる「ストックホルム症候群」という用語は本作の実話から生まれた!
誘拐・監禁事件の被害者が犯人と長い時間をともにすることで、犯人に対し恐怖を通り越して、連帯感や好意を抱いてしまう状態に陥るケースもある「ストックホルム症候群」。
実は、この言葉は、1973年のスウェーデンのストックホルムで起こった銀行強盗から生まれた言葉なのです。本作は、その実在の事件に焦点をあて、一体何が起こっていたのかをコミカルなクライム・スリラー作品として作られたものです。
ただ、単なるドキュメンタリー的なものではなく、より普遍性が伝わるように、6日間の事件を3日間に凝縮されていたり、4人の人質を3人に集約されていたりしています。とは言え、あくまで実際にあったエピソードを、より分かりやすく伝えるための手法で、実話であることに変わりないと思います。
銀行強盗を決行するラースは、身元を隠すためアメリカ人に扮していたりと、割と行き当たりばったりなことも多く、この事件はどこか憎めないラースの人間性も関係していて、これが特殊な事例を生み出したんだな、と納得できます。
その主演のラースをイーサン・ホークが演じているのも大きく、彼の演技力によっても、よりそのことが伝わりやすくなっています。
個人的に驚いたのは、人質の一人である銀行員のビアンカはスウェーデン版の「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」でヒロインのリスベットを演じたノオミ・ラパスであったこと。見たときには全く気付かなかったので彼女の演技力はこの先も注目に値すると思います。
「ストックホルム症候群」という用語の語源を知る上でも良く、さらに作品の出来も良いので、公開規模は小さいのですが、見られる機会のある人はぜひ見てみてください。
冒頭の何気ないシーンの会話は、ラストにつながる意外と大事なものなので、そこを注意しながら見ることで、ラストの印象が変わると思います。
ペンシルバニア
からのストックホルム笑
どんな話かと興味津々で。
冒頭で「ありえないような話」みたいな文言が。
本当、ちょっと漫画のような話だった。
銀行にたった1人で入っていきなり銃を持ち出すって。
でも事実ベースというのだから…嘘みたいな本当の話なのだろうな。
イーサン演じる犯人は憎めないが、小心者の割にはやることが大胆で無計画過ぎ?
感情移入出来ないまま終わってしまったな〜
お笑いの舞台を観ているような映画
有名なストックホルム症候群。その語源となった事件の映像化。特に可も...
いわゆるストックホルム症候群って…
ネット上などでは「誘拐や監禁などによって拘束下にある被害者が、加害者と時間や場所を共有することによって、加害者に好意や共感、信頼や結束の感情まで抱くようになる現象のこと」みたいに解説されていますが、そうは言っても人質が犯人と情交関係を結んだり、家庭のある身で犯人が服役中の刑務所まで面会に行ったりするのは、いくらなんでも映画としての演出・脚色だろうと、観終わった直後には思ったのですが…。
現にビアンカは、人質となった直後には、家庭(子供の夕食)のことだけを心配していたわけですから。
それでもコトバンクの解説には、ちゃんと(?)恋愛感情のくだりまで触れられているようですね。
いま話題の某宗教団体のマインドコントじゃあありませんけれど…。
人間というものは、深層心理を操作されちゃうと、意外と本当は脆いものなのかも知れないですね。
そういう意味では「怖い作品だった」とも言えると思います。観終わって。評論子は。
すごく観やすかった
イーサン・ホークを楽しむ.
2018年(カナダ/アメリカ)ロバート・バドロー。
コメディですね。極限状態での洒脱なユーモアが楽しい。
なかなか面白かったです。
アメリカとボブ・ディランとマックィーンのブリットが好きな強盗=イーサン・ホーク。
イーサンのおマヌケな銀行強盗に対処する警察。
出たとこ勝負で刻々と状況が変化する。
人質を取る→刑務所の悪友グンナー(マーク・ストロング)を呼ぶ。
逃走に車(マックィーンがブリットで乗ったムスタング)を要求。
金を奪って逃走する予定が、銀行の金庫室に閉じ込められ・・・事態がこじれて行く。
スウェーデン首相とじきじきに人質ビアンカ(ノオミ・ラパス)が交渉する。
「人質と強盗をどちらも助けて!!」
人質と銀行強盗が仲間になった瞬間だった。
ストックホルム症候群(ストックホルム・シンドローム)
この言葉は1973年にスウェーデンのストックホルムで起きたこの銀行強盗事件から
生まれた言葉です。
誘拐・監禁事件の被害者が犯人に極限状態で好意を持ってしまうケースのことを言います。
命の危険→チカラになってくれない警察や官邸→対して頼りになる優しい犯人。
映画は1973年の事件の実際の出来事と殆ど同じだと監督は話しています。
これが事実だとかなりヤバいです。
(まるで洗脳されたような人質たち)
ゆるう〜い愛すべき、ろくでなしイーサン・ホーク。
有能な銀行員で母親のノオミ・ラパス。
見せ場は少ないけれど、70年代の自由の香りのするマーク・ストロング。
(髪があると凄くイケメンですね)
実録映画のワクを超えて楽しめる、粋な映画だった。
ラースと、銀行員
あんまり
これ実話なんやなぁ
イーサン・ホークに好意を持って症候群に・・・
ストックホルム症候群という言葉が出来るキッカケになった事件の映画...
これがストックホルム………
主人公の男は銀行に入る前から良い人感が出ている。 それにしても仲間...
ストックホルム症候群
人質となった一般人が、長時間犯人と一緒にいることで、仲間になったような錯覚に陥ることがあるそうな。
この「ストックホルム症候群」という言葉が生まれた事件を再現している。
ゆるく描いているので肩肘を張ることはない。
映画にマジレスかっこわるいけど、
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