劇場公開日 2020年3月20日

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「わずか数年の世代差で理解ができなくなるが、ファッションだと思えば納得はできる。」三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 PAK UNTIKさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0わずか数年の世代差で理解ができなくなるが、ファッションだと思えば納得はできる。

2020年3月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

この討論会が行われた時は私は中学生、この映画に出てくる芥正彦さんは高校の8~9年先輩だったと思います。私が大学(東大ではありません)に入学したころは学生による革命運動は再末期になっており、内ゲバに終始しておりました。私が大学に入学したときに最初に話しかけてきたKくんは殺されました(内ゲバ・死者・Kで検索するとある程度は特定できます)。

今に思うに、一種の流行で若者のファッションだったと思います。難解な言葉を羅列して「俺はこんなに難しい言葉を知っているのだ」と自慢し合うようなものです。
この映画の中で繰り広げられている論争の中身は、私にはほとんど理解できませんでしたが、理解する必要はないと思いました。

全共闘も三島さんも世界を変えることはできませんでした。三島さんも世界を変えられないと理解したので、あのような結末になったのだと思います。

結局のところ、世界を変えたのは、革命論争に明け暮れる学生を横目で見て、パンチカードに穴を開けていたような学生であって、三島さんの言う「言霊」は何の力も持たないと、私は思っています。

いずれにしても、よく今の時代にこの映画を作った(編集した)と思います。これだけは敬意を表します。よって星4つです。ただし、一度見れば十分。

PAK UNTIK
YAS!さんのコメント
2020年3月28日

僕の学生時代(他大学です)でも 部室を持った部活に入ると
もれなく学生運動が付いてきました。
しかも相手は告労や同労の先輩面する社会人
毎週毎週大学にやってきては、いらぬ説教
「スローガンを言え!」「貫徹」 そうかつ そうかつ そうかつ。。。。と学生をいびる事に生きがいを感じる奴らで

あまりにもムカつくので、数部で連合して歯向かうと
部室を襲撃されるありさま。。。世に言う内ゲバっていうやつです。

話は映画の話に入りますが、あの白けた討論会に対して、三島由紀夫さんは「反米」「日本国の自主独立」という共通した旗印をもって共闘して戦いたいという気持ちで会場に来たと思いますが
迎えた学生たちはノンポリの2軍学生だったことに
三島由紀夫さんは愕然としたと思います。

YAS!