「幻想的な雰囲気を断ち切る現実」パピチャ 未来へのランウェイ SHさんの映画レビュー(感想・評価)
幻想的な雰囲気を断ち切る現実
自分目線でいうと、エスニックで幻想的な雰囲気・・・が、それが突如の如く信じがたい現実でぶったぎられる・・・それの繰り返しだったという印象。
「PAPICHA」とは… アルジェリアのスラング。「愉快で魅力的で常識にとらわれない自由な女性」という意味を持つ。─と、グーグル様が申しておりました。この意味を知っているだけでも、観賞の手助けとなると思います。
ちなみに、世界経済フォーラムなるところが男女格差を測るジェンダーギャップ指数なるもので格差の国別・地域別ランキングを発表していて、2020年は日本が121位、アルジェリアが132位、これが観賞に役立つかどうかは分からないが、極論、日本の現状はアルジェリアとそう遠いものではないと世界は見ているということを意識しながら観賞するだけでも、没入できるかもしれません。
肝心の映画の内容はというと、幻想的な音楽や映像は素晴らしいけれど・・・とにかく酷い!あまりに偏った描かれ方だとは感じるけれど、酷いことをした輩にどんな理由があったにせよ、決して肯定できない出来事が突如の如くバッサバッサと─。最後に訪れるのは、果たして希望か絶望か─、個々人で確かめてください。
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