パピチャ 未来へのランウェイ

劇場公開日

  • 予告編を見る
パピチャ 未来へのランウェイ
パピチャ 未来へのランウェイ
14%
66%
17%
3%
0%
採点

採点する

採点するにはログインが必要です。

新規会員登録

Check-inCheck-in機能とは?

Check-in機能を使うにはログインが必要です。

新規会員登録

0/120文字

(連携設定はこちら

解説

1990年代のアルジェリア内戦(暗黒の10年)を背景に、ファッションデザイナーを志す少女の視点を通して、イスラム原理主義による女性弾圧の実態を描いた人間ドラマ。アルジェリアで17歳まで過ごし、これが長編映画監督デビュー作となるムニア・メドゥールが、自身の経験から生み出した。2019年・第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門で上映されて称賛を集めるも、本国アルジェリアでは当局によって上映禁止となった。90年代、アルジェリア。ファッションデザイナーを夢みる大学生のネジャマは、ナイトクラブで自作のドレスを販売していたが、イスラム原理主義の台頭により、首都アルジェでは女性にヒジャブの着用を強要するポスターがいたるところに貼りだされていた。そんな現実に抗うネジュマは、ある悲劇的な出来事をきっかけに、自分たちの自由と未来をつかみ取るため、命がけともいえるファッションショーの開催を決意する。

2019年製作/109分/G/フランス・アルジェリア・ベルギー・カタール合作
原題:Papicha
配給:クロックワークス

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15
  • 画像16

(C)2019 HIGH SEA PRODUCTION - THE INK CONNECTION - TAYDA FILM - SCOPE PICTURES - TRIBUS P FILMS - JOUR2FETE - CREAMINAL - CALESON - CADC

映画レビュー

4.5伝統を否定せず作り変える

2020年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

アルジェリアの90年代の内戦時代の物語だ。女性は自由な服装が許されない、主人公は伝統布のハイクを使ったドレスを作り、ファッションショーを開催しようと奔走する。ハイクを着ている主人公の祖母は、その昔フランスの植民地支配に抵抗するために戦った経験を語る。ハイクの下に銃を隠して男と並んで戦って、独立を勝ち取ったのだと誇らしげに語る。しかし、内戦時代には、テロリストがハイクの下に銃を隠して、ジャーナリストを殺している。主人公は、さらに銃を隠すことのできないドレスに仕立て直すことで、伝統を重んじ、なおかつ自由の大切さを訴える。
祖国がどんなにひどくても愛はある。国を出ようと持ち掛けられても主人公は動かない。国を愛しているからこそ、良い方向に変えるために戦うのだ。本当の愛国者は国の恥部に目を向ける勇気を持った人のことだ。作り手の祖国に対する愛をひしひしと感じる傑作だ。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
杉本穂高

4.090年代アルジェリアの圧倒的状況と対峙するヒロインの姿に胸が張り裂けそうになる

2020年10月22日
PCから投稿

この不思議な語感のタイトルは何を意味するのだろうか。そんな微かな疑問を胸にしながら、本作を観た。見始める前の私の印象としては、躍動感に満ちたガールズムービーといったところだったかもしれない。確かに、大学の女子寮を飛び出してナイトクラブへ向かう冒頭の描写には、何かが始まりそうなワクワクがほとばしる。だが、次の瞬間訪れるのは、検問での手厳しいやりとり。90年代のアルジェリアが置かれていた現実を突きつけられる場面だ。イスラム原理主義者による締め付けも至るところに。この物語には、かくも一人の少女がもたらす目覚ましい躍動感と、それを叩き潰そうとする圧力とが痛いほどスパークしている。「ファッションデザイナーになりたい!」という一途な思いが、単なる勇気や情熱を超えて、命がけの行動と化していく様に胸が張り裂けそうな思いがした。アルジェリア出身の監督と主演女優との共振関係が実を結んだ、力強い一作と言えよう。

コメントする
共感した! (共感した人 2 件)
牛津厚信

5.0“失われた10年”に蔓延する不寛容を真正面から描いた凄惨な青春映画

よねさん
2021年2月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

舞台は90年代のアルジェ。ファッションデザイナーになることを夢見る女子大生のネジェマは深夜に女子寮を抜け出してナイトクラブに繰り出しては自作のドレスを友人達に売っていた。束の間の自由を謳歌する彼女達の周りに蔓延し始めるのが急進的なイスラム原理主義。ヒジャブの着用を強要し、フランス語を排斥しようとする風潮は彼女達の通う大学や女子寮にも押し寄せてくる。そんな不穏な空気の中で響いた一発の銃弾をきっかけにネジュマは女子寮のカフェテリアでファッションショーを開催、アルジェリア伝統の布地ハイクを使ったドレスを発表することを決意するが、その試みは自分達の生命を脅かす危険との戦いでもあった。

“パピチャ”とはアルジェリアのスラングのようで“そこのキレイなお姉さん“的な意味。ヒジャブを纏わず自由な服装で街を歩くネジュマを執拗にナンパする男が何度も何度もこう呼び掛ける様は、イスラム教の教義を女性を支配するために恣意的に解釈する原理主義者達の偽善を端的に表現するもの。本作に登場する男性は全員クズですがヒジャブ強要のビラが張り巡らされた街やキャンパスで拳を振りかざし喚き散らすのは男性とは限らないところが絶望的で、女子寮の周りに有刺鉄線が張り巡らされ、食事に公然と薬物が混入される世界はとても現実にあったこととは思えないほどに異常。凡庸な終幕を拒絶した展開は辛辣で鉛のように重いですが、本作が問いかけるテーマは今まさに我々が住む世界で問われているもの、広く知られるべき作品だと思います。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
よね

4.0どうすれば彼女たちを救えると思いますか?

2021年1月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 2 件)
bloodtrail
すべての映画レビューを見る(全28件)
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る