劇場公開日 2020年6月12日

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「舞台はドイツ。 弁護士になって3ヶ月の新米弁護士ライネン。 そ...」コリーニ事件 ワイルドとみまるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0舞台はドイツ。 弁護士になって3ヶ月の新米弁護士ライネン。 そ...

2020年6月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

舞台はドイツ。
弁護士になって3ヶ月の新米弁護士ライネン。
その彼が弁護することになる、ある殺人事件の容疑者コリー二。その事件で殺されたのは、、

全国で20館ほどの上映なんですが、
もっと上映館を増やして欲しいなと思わせてくれる見応え十分な内容で120分があっという間に感じられた作品でした。

フェルディナント・フォン・シーラッハという方の小説が原作。
普段、小説をあまり読まないので知らなかったんですが(活字を読むと眠くなる😪)シーラッハさん、現役の弁護士だそうです。

弁護士と容疑者、そして、法廷。
法廷での、弁護士と検察、相手方弁護士との弁論対決というあたりはよく目にする展開で法廷サスペンスだと思ってましたが、そこに悲しくいつまでも癒えること無い史実が絡み、主人公の宿命をあぶりだしてゆく良質な人間ドラマでもありました。

重厚感もあるんですが、弁護士ライネンが助けを求める人物たちとの関わりがだんだん「チーム・ライネン」になっていくプロットがワクワクさも醸し出していて、作品の背景にある重さとのバランスが取れていて観ていても堅苦しくないんですよね。
それでいて大きく脱線もさせず、
幾重にも重なっていた真実への扉が開かれて行くところにどんどんと引き込まれる。
そしてストーリーの主軸ではないけれど、弁護士ライネンの母がトルコ人であることもこの作品というかドイツの問題を現している気がしました。
法廷内も、日本の法廷とは一味違っていて被告人(容疑者)は地下から現れ、法廷内のガラス部屋に収監されるんですよね。(実際の法廷を模しているはず、、)
日本の法廷内との違いも面白かった。
そして、事件の鍵となるあるものが出てきたときちょっとニヤリとしちゃいました。
「ルパン三世」でお馴染みのアレだったのでw

もしお近くで上映されていたら、鑑賞予定リストに加えていただき、この事件の深層にあるものは何なのか是非とも確かめていただきたいです。

とみまる
talismanさんのコメント
2020年6月15日

ワイルドとみまるさん、調べたら確かに上映館、少ないですね。ドイツ映画、初めて見たと書いた方も居ました。おっしゃる通りです!この映画は、もう全国でガンガン見ることができるようにして欲しい!

talisman