劇場公開日 2020年7月23日

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「少年を親だと信じてついて回るヒナたちの愛らしさに萌え死ぬ」グランド・ジャーニー 高森 郁哉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0少年を親だと信じてついて回るヒナたちの愛らしさに萌え死ぬ

2020年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

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萌える

大ヒットドキュメンタリー「WATARIDORI」を観て、このプロジェクトを知った方も多かろう。北欧・南欧間で渡りをする雁が、環境悪化で従来の渡りのルートが危険になったことから絶滅危惧種に。そこで鳥類研究家のクリスチャンは、刷り込みの習性を利用して雁のヒナに自分を親だと思い込ませ、超軽量飛行機ULMで安全なルートを先導して教えることに挑戦する。

本作はこの実話に着想を得た劇映画で、クリスチャンの息子トマが実質的な主人公。予告編で明かされている範囲で書くと、自然よりゲームが好きな現代っ子の14歳が、孵化に偶然立ち会ったことでヒナたちの“親”になり、出発時の騒動から単身ULMで飛び立つのだ。

ほぼCGなしの映像が売りで、子役を親だと信じて追いかけるヒナたちの愛らしいこと!ULMに導かれて飛ぶ群れも実写だが、さすがに子役の機上シーンは別撮りで、うまく編集して一緒に飛んでいるように見せている。

高森 郁哉