「貧困、暴力、そしてスケボー」行き止まりの世界に生まれて kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
貧困、暴力、そしてスケボー
監督が少年時代から撮影してきたスケボー仲間を追ったドキュメンタリー。
個人的には「ミッド90s」を観たばかりだから流れで観ようと思ったことは確か。当初は予定に入れていなかったけど、いやーなかなかよかったな。
スケボーに乗って滑走する映像がなかなかカッコいい。監督が一緒に滑りながら撮影してるから疾走感もある。
でも、本作はそんな映像がメインではなかった。貧困、虐待、DV、アメリカ社会にはびこる問題を監督個人の問題と絡めて描いていく。暴力をふるう側、暴力を受けながらも離れない側の言い分が聞けるのだが、どちらも精神病理を感じさせる内容。いや、ここまで一般的なものになっているのだからもう社会病理と言える。やはり貧困が1番の要因なのか。
それでも撮影しているのは監督の友人たち。最後語られる近況はそれなりに希望が持てるもので少し安心した。スケボー題材の映画でいいのが続いた。
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