「ティンパニの終わりなき連打❗️」ロミオとジュリエット zoeさんの映画レビュー(感想・評価)
ティンパニの終わりなき連打❗️
プロコフィエフのスコアは抒情的かつグロテスク。バルコニーシーンは古典の風合いながら極めて甘美な死の香り。
《騎士たちの踊り》の根っこを掘り起こすような暴力性、《タイボルトの死》の冷ややかな諧謔性。
『ウェストサイドストーリー』(バーンスタイン)のスケルツォを今一度じっくり聴き直してみたくなる。
踊るのを一切やめ時間をかけた顔アップ(ジュリエット)で見せるのは映画ならではの特筆すべき試み。
ラストシーンの底無しの絶望感も圧倒的。
然しながらスタッフ&キャストクレジット時の楽曲選択は些か唐突感あり。
マルセリ-ノ・サンベ(マキューシオ)と金子扶生(ロザライン)が演技・表情・踊りに出色、非常に良い仕事でした。
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