「秘められし完全殺人を暴け」暗数殺人 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
秘められし完全殺人を暴け
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知人から借りたDVDで鑑賞(吹替)。
暗数殺人。聞き慣れない用語だったが、事件化していない殺人のことで、韓国では200件以上あると云うことだ。
韓国の実話モノにはハズれが無いと思う。ノワール作品は特に、だ。本作もご多分に漏れず素晴らしい作品だった。
狡猾な連続殺人鬼と彼に選ばれた刑事の対決がスリリングで見入ってしまう。先の読めない展開が続いて飽きさせない。
服役している殺人犯の罪の告白からその殺人を調べ始めた刑事が、頭のキレる殺人犯の罠にハマり、追い詰められる。
殺人犯の頭脳が勝つか、はたまた刑事の執念が勝つか、ハラハラした。ミステリとして秀逸で逆転の一手も素晴らしい。
勝利を得た高揚も束の間、新たな殺人の告白とラストのテロップに呆然唖然。まだ事件は終わっていないし、しかも…
なんともスッキリしない後味の、韓国ノワールらしい感情の持って行き場の無い結末にすっかり酔いしれてしまった。
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