「頭脳と狂気の悪魔vsど根性刑事」暗数殺人 kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
頭脳と狂気の悪魔vsど根性刑事
WOWOWの放送で観賞。
実話に着想を得たというサイコサスペンス。
起訴されていない7人の殺害を告白することで、逆に刑を軽減させようという恐るべき企みの殺人鬼と、その罠にはまった刑事の闘いの物語。
殺人鬼は、精神鑑定で「鑑定不可能」と判定されるほどの才知の持ち主だが、自分の感情をコントロールできない狂気の男。
刑事は、家業を次いだ兄のお陰で経済的に困っておらず、時に不法に金で情報を買ったりする不良刑事だが、殺人鬼にターゲットにされ、その凶刃の犠牲になった者の存在を知るに至って執念を燃やすようになる。
派手な演出はないが、地道な捜査過程と熾烈な頭脳戦が描かれる。
「私が定年退職した2年後、ヤツは出所してまた人を殺す。その頃私はもう刑事じゃない」殺人鬼を現場検証に立たせたいと、刑事が美人検事に陳情する場面が印象的だ。「見当違いだったらその方がいい。私がピエロになるだけだ」
キム・ユンソクが、決して優秀ではないベテラン刑事を演じてリアリティーがある。
殺人鬼が告白した7人の殺害がどれも「暗数」なのは、家族からの届出がなかったり、遺体が発見されていなかったりするからだという驚き。
未解決事件は数多あるだろうが、これらは事件にすらなっていないのだ。
この事を逆手に取って刑事を操る頭脳派のサイコパスを演じるチュ・ジフンがすごい。
『真実の行方』で二重人格を“演じる”被疑者を演じたエドワード・ノートンを思い出した。
現場検証で殺人を再現して狂気の片鱗を衆目に晒す場面のチュ・ジフンには、身の毛がよだつ思いがした。
本作もまた、韓国の底辺の生活者の姿が映し出されている。(いや、これが底辺かどうかは知らない…)
日本でも欧米でも想像を絶する猟奇的な犯罪は発生しているが、貧困と家庭内暴力が悪魔を作り出すというセオリーが韓国のクライムサスペンスにあるような気がする。
おはようございます😃
コメントありがとうございます😊
窪田正孝さんの無名時代を観ておりません。そんなに怖い顔だったのですか。
『ある男』の悩んでいるシーンとかですね。目が変わるのですか。ご紹介の
エドワード•ノートンさんのことはあまり知らずすみません。磯村勇斗さんを初めて観たのが、ドラマ『TWO WEEKS』の殺し屋役で、『きのう何食べた』でゲイ役をやっていてビックリしました。人によるかと思いますが、男性俳優は売れるまで、犯罪者の役をやらされるのかもしれません。
劇中本当に憎たらしかったチュ•ジフンでした🦁
おはようございます😃
こちらこそコメントありがとうございます😊
『初恋』とかですか。数年前NHK朝ドラで優しい夫婦役好演してられましたが。いろんな面を出されるのですね。観る方は楽しみですね🦁
こんばんは♪
以前に観てストーリーをあまり記憶しておりませんが、レビューに書いてられるようにチュ•ジフンの狂気度が凄過ぎてあの王子様とは、全く気づきませんでした。
韓国の俳優さん、コロっと変わるので面食らいます🦁