劇場公開日 2020年2月1日

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「監督とスタッフを総とっかえで作り直してほしい」どこへ出しても恥かしい人 buckarooさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5監督とスタッフを総とっかえで作り直してほしい

2020年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

結論から言うと、「クソみたいな出来」である。

冒頭、車中でのセッションの「なめまわすよう」な、カメラマンの自我丸出しの気持ち悪い撮り方をみた時、イヤな予感がした。

その後は何の脈絡もなく日付順に日常がつづられるだけなので、それぞれのシーンをどう観たらいいのかさっぱりわからない。
ただただ、おじさんが競輪やってるだけ。
友川カズキの音楽や絵のすごい部分・エピソードがインタビューで語られるだけ。
何か絵を描いたりの作業が映し出されるが、「ぼくのかんがえたかっこいいカメラワーク」なブレブレの画面でよくわからない。しかも、出来上がった作品を映さないのである。
そういった才能の部分がまったく表現されないので、競輪や汚れたアパートでのシーンとのギャップが活きてこない。
ドキュメンタリー作品としての「芯」がない。友川カズキのどの部分を描きたいのかサッパリわからない。

今作で一番不可解で、怒りのあまり途中で退場しようかと思ったのは、
カメラが友川カズキの顔をマトモに撮らないのである。
せっかく本人の話を聞いているのに、横顔だったり、顔から下を撮っていたりする。
ようやく顔が映ったと思ったら、変に凝った構図で撮ろうとしてカメラをふりまわす。
話の途中なのに!
要するにカメラマンがどうしようもないのである。

「顔をマトモに撮らない」カメラは、ライブシーンでも顔を全く撮らず、
友川カズキのバックショットで押し通すのだ。
熱唱してんのに!
意味不明。なにこれ。ほんまにカメラがクソ。

そしてもう一つ、ほんとにどうしようもないな!と思ったのは、
やたらと画面に監督が映りこもうとするのである。
なんだよこのホームビデオは!

友川カズキがしゃべっているのに、その本人は横顔で、話を聞いてる監督を画面の真ん中に配置しているカットにはあきれた。なんだこの自我の塊みたいなヒゲづらの男は!

明らかに途中で「編集がつかれたからテキトーになんか繋いでおきました」みたいな場面もあり、
どうしようもないな、と思いました。

友川カズキの魅力が1ミリも表現できておらず、本当に本当に残念です。

buckaroo