どこへ出しても恥かしい人

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どこへ出しても恥かしい人

解説

歌手・画家・詩人としてカルト的人気を誇るアーティスト、友川カズキの競馬狂いの日々とその合間の表現活動を追ったドキュメンタリー。1974年にレコードデビュー、その後画家としても活動を始め、1985年に初の個展を開催。その多彩な表現活動は、作家・中上健次や映画監督・大島渚ら多くの芸術家・文化人を魅了したが、広く大衆に受け入れられることはなく、現在も川崎の小さなアパートで粛々と暮らしている。20年来、競輪にどっぷりのめり込んでいる彼は、1日の大半を競輪場か家でのレース予想に割いている。そんな友川の2010年夏に密着し、テレビの前や競輪場で車券を握りしめて叫ぶ姿、近所の公園で水浴びをする姿、絵を描き、ライブで歌う姿など、その生活の一部始終をカメラに収めた。

2019年製作/64分/日本
配給:シマフィルム
劇場公開日:2020年2月1日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5友川カズキ

2023年1月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

カルト人気のある友川カズキの今を追いかける。
歌手や画家の仕事は続けているものの、殆どの時間は競輪に費やされている。
自分の行動にいろんな理屈をつけているのが面白いものの、近寄りがたい。

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いやよセブン

3.5棘のある愛嬌

2021年3月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

冒頭、トシだ!石塚俊明の姿を確認し友川カズキが"頭脳警察"を語り、ミチロウの「思惑の奴隷」を弾き語り、流れ、友川カズキが"ザ・スターリン"を語り、奥の部屋から案の定、山積みから崩れる音!?

詩人・歌手・画家・競輪愛好家・エッセイスト・俳優・酒豪・表現者と才能が溢れた友川カズキの主に競輪愛好家である側面が大いに映し出されている反面、愛嬌のある人物像としての魅力がダダ漏れ!?

どこへ出しても恥ずかしい人は、立派に三人の男子を育て上げたわけで、最後に大穴当てられて良かった!?

知っている人やファンには微笑ましい、単なる競輪好きなオッサンを追いかけたドキュメンタリー映画と思われるギリギリを攻めた、友川カズキを知らずに鑑賞したら、どれだけの人が本作からの影響で友川カズキに触れようとするのか、チョットだけ心配だ!?

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万年 東一

0.5監督とスタッフを総とっかえで作り直してほしい

2020年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

結論から言うと、「クソみたいな出来」である。

冒頭、車中でのセッションの「なめまわすよう」な、カメラマンの自我丸出しの気持ち悪い撮り方をみた時、イヤな予感がした。

その後は何の脈絡もなく日付順に日常がつづられるだけなので、それぞれのシーンをどう観たらいいのかさっぱりわからない。
ただただ、おじさんが競輪やってるだけ。
友川カズキの音楽や絵のすごい部分・エピソードがインタビューで語られるだけ。
何か絵を描いたりの作業が映し出されるが、「ぼくのかんがえたかっこいいカメラワーク」なブレブレの画面でよくわからない。しかも、出来上がった作品を映さないのである。
そういった才能の部分がまったく表現されないので、競輪や汚れたアパートでのシーンとのギャップが活きてこない。
ドキュメンタリー作品としての「芯」がない。友川カズキのどの部分を描きたいのかサッパリわからない。

今作で一番不可解で、怒りのあまり途中で退場しようかと思ったのは、
カメラが友川カズキの顔をマトモに撮らないのである。
せっかく本人の話を聞いているのに、横顔だったり、顔から下を撮っていたりする。
ようやく顔が映ったと思ったら、変に凝った構図で撮ろうとしてカメラをふりまわす。
話の途中なのに!
要するにカメラマンがどうしようもないのである。

「顔をマトモに撮らない」カメラは、ライブシーンでも顔を全く撮らず、
友川カズキのバックショットで押し通すのだ。
熱唱してんのに!
意味不明。なにこれ。ほんまにカメラがクソ。

そしてもう一つ、ほんとにどうしようもないな!と思ったのは、
やたらと画面に監督が映りこもうとするのである。
なんだよこのホームビデオは!

友川カズキがしゃべっているのに、その本人は横顔で、話を聞いてる監督を画面の真ん中に配置しているカットにはあきれた。なんだこの自我の塊みたいなヒゲづらの男は!

明らかに途中で「編集がつかれたからテキトーになんか繋いでおきました」みたいな場面もあり、
どうしようもないな、と思いました。

友川カズキの魅力が1ミリも表現できておらず、本当に本当に残念です。

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buckaroo

4.5ファンだと知られてしまうのもちょっと恥ずかしい

2020年3月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

憧れの人。
人に話したことはでも一度もない。
橫溢するエキセントリックな個性。
絶対真似できない才能に嫉妬さえ覚える。

詩人
歌手
酒飲み
画伯
ギャンブラー
アウトロー
どれをとっても友川の一部でしかない。

「なにかを断念しないと、なにかで突出することはできない」
「潔さ」が背広を着て、
「産まれた時からリストラにあっているようなもの」とうそぶきながら、
今日も万車券を狙う。

たこ八郎は売れる前から彼の追っかけだった。一番気が合ったらしい。たこ八郎が真鶴の海岸で死んだ時がこれまでで一番かなしかったという。
東京スポーツの見出しは確か「たこ、海に帰る」だった。
三日三晩酒を飲み続け、口移しで酒を呑ませてやったそうだ。そうすると、たこ八郎の顔が一瞬、恥ずかしそうにポッとピンク色に染まったと話す。人が死んでこんなに楽しかったことはないとも言う。

この映画のために、新曲、「どこに出しても恥ずかしい人」を作った。
曲はオクラホマミクサー。

ちあきなおみに提供した楽曲は、「夜へ急ぐ人」や「祭りの花を買いにゆく」など名曲。表舞台から消えたちあきは一時期、友川の歌しか聴かなかったという。

齢70を過ぎても眼光鋭く、矍鑠(かくしゃく)とした友川はカッコ良かった。
ケイズシネマでサインをしてもらった。
友川の本名は及位(のぞき)だ。
一人ひとり、名前を聞いて、「どんな字ですか。どこの生まれ? あ"ー、あなたね、今日、四人目❗」珍しい名前が好きらしい。
がっちり握手してくれた❗

映画のなかではパーティーに出て人と握手するのが本当に嫌いと言っていたが・・・・・

競輪は駆け引きのスポーツで、実力や長所、欠点もさることながら、その日の調子、選手どうしの派閥や組み合わせ、怪我、私生活情報も加味した友川の予想は最高に面白かった。人生を楽しむ達人だ。

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カールⅢ世