「アンデスを俯瞰」夢のアンデス redirさんの映画レビュー(感想・評価)
アンデスを俯瞰
アンデスを大きく俯瞰。チリからのアンデスの風景確かにあまり見たことがない。チリといえば壮絶なピノチェト政権による人々の苦難、公権力による拷問、虐殺、行方不明者、女性たちの戦いというイメージ、そして、鉱山、、ESG、とかSDGsとかが花盛りの今、鉱山での搾取や先住民族の問題をなんとなく想起させるがやはり、という場面、景色も俯瞰。冒頭は、建物の亀裂、国民国土人の往来やコミュニティの分断を示すような亀裂のクローズアップに内省的な監督の語りでアンデスの彼方寝落ちしそうに。
亡命、海外移住せずにずっとチリでカメラをまわし記録を撮り貯めるカメラマンがすごいその意思実現力気負わず恐れずとにかくデモや集会をカメラに捉える、淡々とやるべきことをしてるだけといった風情で、しかも1人で撮影。この方を見るだけでも5つ星だし、日本からは遠いチリのことや、ヒマラヤとは違う佇まいのアンデスを見るだけでも価値あり。地元のおじさんがアンデスは椅子の背もたれのようと語るのも印象に残る。
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