「信念のあるリーダー」世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
信念のあるリーダー
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ウルグアイ、南米の歴史、文化的背景を知っていれば、より深く考えられただろう。自分自身が貧しい家庭に育ち、ゲリラ活動に従事し、襲撃や誘拐など犯罪も犯すが、13年間投獄され、銃弾も負っている。社会主義を標榜し、アメリカなどの資本主義、個人主義とは一線を画しながらも、貧困率を下落させ、GDPを押し上げた。大麻も合法化し、麻薬組織の資金源を断った。自ら私財を投じ、自ら行動し、労を惜しまない。数々の名言はそんな彼の生い立ちから、心の中から発せられる言葉だろう。人は一人では生きられない、だから豊かさは共に分かち合うもの、豊かさは経済では得られず、文化、人々の価値観からくるもの。主義思想は自分たちの暮らす日本とは全く異なるが、彼の信念、国に尽くす献身性、人々を動かすリーダーシップは国のトップに相応しい。彼への批判も当然あるだろうが、国民から愛された政治家というのは羨ましい。
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