「独特な緊張感が漂いながらも二匹目のドジョウ感も漂う感じです。」クワイエット・プレイス 破られた沈黙 松王○さんの映画レビュー(感想・評価)
独特な緊張感が漂いながらも二匹目のドジョウ感も漂う感じです。
前作が結構なスマッシュヒットだったんですが、どうも「二匹目のドジョウ」を狙った感じがプンプンですが、とりあえず鑑賞しない事には始まらないと思い、鑑賞しました。
で、感想はと言うと、まあまあw
あの観る側にも強いられる独特な緊張感はこの作品ならではで、鑑賞中の飲食するのを憚られる感じはこの作品の面白い所。
でも内容の展開は前作と殆ど同じ。
前作で突破口的な解決の糸口が見つかってのラストを迎えた筈なのに、それを活かす為の展開が遅い。
正直、続編を作る程の内容に至ってないんですよね。
前作を観た人はあそこから反撃の狼煙が上がるが、新たな脅威が再び。ぐらいで考えると思うけど、やってる事はおんなじ。
勿論、一筋縄で行かない怪物相手にそう簡単にはいかないと言うのは分かるんですが、息を殺してひっそり生活するがまた続くとなると、観ていても堂々巡り感がして「成長しねえなぁ〜」となってしまうんですよね。
また、赤ん坊が産まれた事で赤ん坊がいつ爆発するか分からない「時限爆弾」的なフラグも個人的にはどうかと。前作からの続きで赤ん坊が産まれたから致し方無しですが、前作ほどのフラグになり得てないし、ちょっと安易に赤ん坊を利用している感があります。
また、あの怪物が実は泳げなかったと言う衝撃の事実が発覚w
「じゃあ、アイツは何処から来たんだ?」とか「あの事件はアメリカ国内の問題だけなんだ」とかゲスに勘繰ってしまうw
でも泳げなくて、あの島は無事だったと言うはそういう事なんですよねw
この辺りが物凄いチープ感w
「じゃあ、日本は安心じゃん」と思ってしまいましたw
泳げない事実で一気にスケールダウン感が否めない。あの設定は個人的には面白いけどどうなのかと思います。
今作の主役は耳が不自由な少女リーガン。
一定数の周波数の音波が決め手となる怪物への切り札的な存在ですが、それもなんか弱い。
リーガンとエヴリンの別行動もなんか弱いし、エメットの立ち位置も微妙。
続編としてはかなり弱くて「インデペンデンス・デイ」や「クローバーフィールド HAKAISHA」の続編とかの匂いがするんですよね。
決して悪い訳では無いけど、第3弾が作られるとなっても…な感じがしてしまう。
あの緊張感はある意味「一発屋」的な物があるのでなかなか難しい所。
痛し痒しな部分が多々あり、かと言って使い回し感が感じる。
ちょっと辛口ですが、あくまでも一意見の一つと捉えて頂けると幸いです。