「基本的には嫌い...でも...」アンカット・ダイヤモンド 十ロ九さんの映画レビュー(感想・評価)
基本的には嫌い...でも...
短絡的で
思慮が浅く
刹那的で
責任感がなく
ほぼ獣みたいな男が
己のユルさから
話がこじれていき
やがて八方塞がりになるも
動物的直感をもって
人生逆転を狙うお話
好きです
こんな地獄
物語の中でしか追体験したくない
だからとても映画的なテーマ
でもこの映画は好きじゃない
なんかうるさいから?
なんかオシャレっぽく悪い世界を描くから?
スタイリッシュ(半笑い)?
グッドタイムよりはこの監督さんの作品の楽しみ方が分かった気がします。
要は慣れですね。
すきじゃないけど、
ラストの歯切れの良さから来る余韻や
表層的な英雄譚の深層で蠢く欲望の構図など
味わい深い部分もあり
嫌いと斬り捨てきれない心地悪さがあります。
そして
私が良いと思った点が最終盤であり、
自ずと
右肩上がりの印象で終わるため
おそらく次回監督作も観る可能性があります。
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