「行き当たりばったりなクライム映画」アンカット・ダイヤモンド さうすぽー。さんの映画レビュー(感想・評価)
行き当たりばったりなクライム映画
本国のロッテントマトの評価が高いなか、僕はそんなにはまりませんでした…
「グッド・タイム」のサフディ兄弟が監督を務め、Netflixで配信された本作。
うーん前作の「グッド・タイム」もそうでしたが、ストーリーにのめり込めませんでした。
しばしば「常に予想が出来ない展開」という意見も解らなくも無いのですが、個人的には主人公の行動が行き当たりばったりで結構頭の悪い所にゲンナリしてしまいました。
場面や展開もあっちいったりこっち行ったりしてるので、たまに「今何してるんだっけ?」となってこんがらがります。
それに加え、基本的にクズな主人公には全然愛着が沸かないので、金儲けが成功しようがしまいがどうでも良い気持ちになりました。
自分はクライム映画も、展開が予想出来ない映画も好きです。
ただ、僕は犯罪を行う時の駆け引きや銃撃等、派手で解りやすいストーリーの方が好きで、この映画はどちらかと言うと犯罪を行う人間に焦点をあててることもあってか、そんなにハラハラしませんでした。
前半から中盤にかけて特にそれが感じられました。
ただ、主人公を演じたアダム・サンドラーの演技は非常に良かったです!
彼は今までコメディ映画に出ることが多く、数々の駄作にも多く出演してきたので俳優としてそこまで好きじゃなかったです。
しかし、今回はそんな彼のキャリアを吹き飛ばす程の凄まじい怪演を観ることが出来ました。
他の俳優陣も演技が本当に素晴らしいです!
前回の「グッド・タイム」でも主演のロバート・パティンソンに新たな可能性をもたらしただけあって、サフディ兄弟は俳優の名誉を引き上げさせる監督として注目すべきかもしれません!
また、終盤のストーリー展開も結構好きでした。
自分が好きな駆け引き等のストーリーが展開されるので、それが結構面白くて好きでした!
面白い部分はあるものの、個人的には少し肩透かしでした。
自分には監督の作風が合わないのかもしれません。