「ブラック企業を減らすための助けになる事を祈る」アリ地獄天国 りやのさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラック企業を減らすための助けになる事を祈る
月に390時間という信じられないほどの長時間労働を強いられ、事故や車を擦れば給料から天引きされ、社員たちは自分たちの状況をアリ地獄と自嘲するアリのマークの引越社。
34歳の営業職・西村有さん(仮名)は、48万円の自己負担を強いられた事をきっかけに、個人加盟の労働組合に加入する。労働組合に加入した西村さんに会社はシュレッダー係への配転を命じ、給料は半減、その後懲戒解雇にまで追い込まれてしまう。
労働組合の抗議によって、解雇は撤回されたものの、復職後もシュレッダー係のままだった。
最終的には裁判を争う中で、勝てそうにないと判断した会社側が和解を受け入れることとなったが、それまでの3年に渡るドキュメンタリーは見応えあった。
法令を守らないブラック企業が少しでも減る事を祈り、本作品を多くの人に観てもらいたいと思った。
特に経営者は必見でしょう。
ググって知ったのだが、あの恫喝動画の井ノ口副社長が現在は社長に昇格してるのも驚きだった。
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