るろうに剣心 最終章 The Beginningのレビュー・感想・評価
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日本刀による斬り合い映画で最高と思える血生臭さとスピード感を、悲恋を共存させた珠玉の作品
大友啓史 監督による2021年製作(137分/G)の日本映画
配給:ワーナー・ブラザース映画、劇場公開日:2021年6月4日
シリーズ最高の傑作との印象。
過去に戻ったことで、抜刀歳の長く封印されていた人斬りの凄まじさが鮮やかに描れていて、チャンバラ映画史上最高!?の血生臭さとスピード感で、非道徳と思いながらも感動。新撰組による池田屋襲撃による長州藩士たちの惨殺描写も、なかなかの迫力であった。
同時に、悲恋の純愛映画でもあり、有村架純が演じた雪代巴の儚さ健気さに感涙を誘われた。彼女史上でも最高の名演技に思われ、それを引き出した大沢啓史脚本・演出に拍手!
主題歌『Renegades』は勿論、ONE OK ROCKによるが、いつも以上に痺れた。維新という変革を今に結びつけた素晴らしい歌詞でもあった。曲も含めて、Taka、Ed Sheeran、Janee“Jin Jin”Bennett、Masato Hayakawa、及びDavid Pramikの共作とか。
強いメッセージ生を感じた一部を抜粋。
They’ve been holding us down
They’ve been telling us to change our voices
But we’re not part of that crowd
We made our bed and we’ll make our own choices
We may be underestimated
But I know one day we will make it
Time to say it out loud
We are young and we’re proud
監督大友啓史、原作和月伸宏、脚本大友啓史、製作高橋雅美 、池田宏之、 千葉伸大、 瓶子吉久 、森田圭、 田中祐介、エグゼクティブプロデューサー小岩井宏悦、プロデューサー福島聡司、アクション監督谷垣健治、撮影監督石坂拓郎、照明平野勝利、録音湯脇房雄、美術橋本創、装飾渡辺大智、衣装デザイン澤田石和寛、キャラクターデザイン澤田石和寛、VFXスーパーバイザー小坂一順、スーパーバイジングサウンドエディター勝俣まさとし、編集今井剛、音楽佐藤直紀、主題歌ONE OK ROCK、助監督田中諭 、長尾楽、アソシエイトプロデューサー藤田大輔、ラインプロデューサー宿崎恵造、スケジュール桜井智弘、スクリプター佐山優佳、製作担当村松大輔。
出演
緋村剣心/抜刀斎佐藤健、雪代巴有村架純、桂小五郎高橋一生、沖田総司村上虹郎、高杉晋作安藤政信、飯塚大西信満、片貝池内万作、近藤勇藤本隆宏、土方歳三和田聰宏、新井赤空中村達也、雪代縁荒木飛羽、清里明良窪田正孝、勝井隆智高杉亘、平田高橋努、幾松堀田真由、望月亀弥太石田法嗣、古高俊太郎大西武志、小萩屋女将渡辺真起子、村上奥野瑛太、中条平埜生成、角田一ノ瀬ワタル、八ッ目無名異成田瑛基、似非志士野中隆光、似非志士松澤匠、増田健一、渡部龍平、菅原健、菅原永二、長野克弘、朝香賢徹、辰巳北村一輝、斎藤一江口洋介。
タイトルなし
前作「最終章 The Final」でチラホラ流れる回想シーンを深堀りした作品。「最終章」と付いているから、ややこしいがあくまでも「The Beginning」であり、剣心が人斬りとして活動した幕末を描いた作品。1作目から一貫して描かれている剣心の苦悩の根源であり、悲しい結末を迎える物語の最後に読まれる巴の日記を聞くと涙が出た。
剣心の味方である左之助をはじめ、敵役にもアクの強いキャラがいない為、コミックめいた雰囲気は薄い。役者の演技も良く、「The Fina」で微妙かなと観ていた有村架純さんの演技が抜群に良かった。
シリーズ作品で高評のまま5作完結まで作り上げた事には拍手喝采したい。海外の作品含め、こんなに安定して楽しめるシリーズ作品はなかなか思い当たらない。正直、週刊少年ジャンプの悪癖で後半つまらなくなった原作よりも完成度は高い。
タイトルが「最終章 The Beginning」で公開年も前作と同じだから、「最終章 The Final」と、どっちを先に観る作品なのか混乱する。
赤が映える!左の頬に十字傷、人斬り抜刀斎は・・・
オロ、なんて言ってた緋村剣心とは顔つきが違う。幕末混乱期の人斬りの時代・・・逆刃刀でない緋村が剣を振るえば、真っ赤な鮮血が飛び散る。
回想シーンみたいな感じで進むのかと思ったら、全くのスピンオフでした。薫すら出てこない。
まぁ、そのぶん、別の作品(人斬り抜刀斎)として楽しめた気がします。 幕末の裏歴史みたいな感じで良かった。
画面全体が暗くて見にくかった気もしますが、人斬りの真っ赤な鮮血が、実に効果的だったと思います。
幕府側の武士とか暗殺者との闘いは、他のシリーズ作品のように派手なうえに、血飛沫舞い散る殺し合いですからね、見応え十分です。
緋村の十字傷にまつわるストーリーは、メンタルにもズッシーンと来るような重さがありました。
そして、有村さんがまた良いですね。綺麗で奥ゆかしい、如何にもな和の雰囲気を醸し出す魅力的な女性を魅せてくれました。
主題歌も良かったです。ワンオク最高!
【ネタバレかな】
全くの余談ではありますが、自分はこの十字傷が出来たことから、殺さずの誓いをたてたんだと、ずっと思ってました。だから、頬に十字傷のある人斬り抜刀斎という言い方にずっと違和感を持ってたんです。でも違ったんですね、あくまで頬の傷はきっかけだったという事に、本作で気付きました。
自分の信じる理想の為に、斬って斬って斬りまくり、平和な時代と共に、逆刃刀を手にした・・・って感じだったんですね。 長い間のモヤモヤが、やっとスッキリ出来た一本でした。
時系列が一番古いから一番最初に観たかった
公開順に観たのを後悔...一番最初に観たかった。なぜなら、時系列が一番古いし、剣心の過去が明らかになってモヤモヤしてた謎が解けたからだ。『Final』よりこっち公開先の方が良かった気がする。
内容はシリアスで静か、重苦しい雰囲気がずっと続く。剣心と巴、感情を表に出さない二人が徐々に笑っていく過程が微笑ましい。
愛を誓い合った直後に、剣心が巴が自分を殺そうとしてたことを知らせたのは辛いだろうなぁ。精神的にも肉体的も大ダメージ、終盤ボロボロになっていくのは悲しかった。
一番の謎だった、「なぜ剣心は巴を斬ったのか?」というモヤモヤが晴れた。今までの回想だと意図的に剣心が巴を斬ったのかと思ってから、目が見えない状態での事故だと知りびっくり。
剣心が巴を斬ったところをたまたまた目撃した縁。もしあの場に居合わせなかったら、剣心を恨むことはなかったのだろうか。
ついにシリーズ全制覇。バカ正直に公開順に観る必要は無い、ということを思い知らされた。今後シリーズものを観る際は、時系列順に観ることも視野に入れたい。
最後にこのテーマは泣かせる
恐れ入り屋の鬼子母神だねえ。最後に一連の物語以前に遡る。前作までに登場する主要メンバーもちりばめていて、これじゃあ、も一度最初から見直したくなる絶妙の構成。このマーケティングの才に敬礼。
物語は緋村剣心でなく抜刀斎の時代。顔の傷の由来だけでなく人の縁とか、なるほどね感。
とにかく、佐藤さんと有村さんのセリフの少ない寡黙な演技に感動。緊張感を保ちつつ気持ちが触れ合っていくプロセスが良いね。種明かしは平凡だけど、二人の演技に拍手。
今回は殺陣のシーンを脇役にして、純愛をテーマにその後の剣心の生きざまを予想させる見事な序章。ラストにこの作品の余韻に浸る。
最後に作られた始まりの物語。(finalの続編では無い)
今年に入って一気見した、るろうに剣心の最新作。
今までの作品のように
抜刀斎が無双する派手なシーンが少なかったこと、
私の苦手な心情系だったのと、
てっきりfinalの続きかと思っていたのでちょっと肩透かしくらったので、⭐︎2。
剣心とともえがすごい…。
負、マイナスのオーラしかなかった2人が互いに惹かれ合う様はさすが俳優だなと。監督目線かよ…。
こういう作品を見ると歴史を学びなおしたくなる。
今回は新選組メンバーたくさん出たし、桂や高杉も出てきたので、銀魂も読みたくなった。
ついつい銀魂メンバーで想像してしまう…。
有村架純可愛い顔してるよなあ。
イケメンのポニテかわいすぎかよ…。
finalで本当に終わったのか…。
beginningという通り始まりの物語。
今までの作品で散りばめられていた過去が本当はこうだったのね、と納得。
るろうに剣心シリーズ通して、漫画の実写とは思えないとても出来のいい実写化で、
いかにも作りました感のない衣装や街並みでストレス無く見れました。
原作を知らなくても、きっと原作に忠実なキャラ(見た目)にしてるんだろうなとわかる。
人物や時代背景の説明もわかりやすかった。
シリーズはとても楽しかったしアクションも爽快で無双していてスカッとするが、
今作はわたしの好みの作風じゃないですが、楽しかった。
2021.6.9 映画館
始まりで最後の物語
全体的にしっとりと物語が進む今作、
幕末の動乱の様子がうまく描かれていた、そこに確かに剣心がいる。
巴の控えめな演技、
剣心を演じ続けた佐藤健さん。
素晴らしかったです。
最後にして
るろうに剣心は、シリーズで観てきたけどこの作品が一番時代そった感じがあって良かった。
剣心の過去に纏わる物語の話で、前作の時に少し謎が多い中で今回で伏線の回収が出来ました。
幕末の動乱期に生きていた武士達の生き様を垣間に見た気がする。
漫画そのものだけでなく、剣を振る事で時代を変えようと闘い続けた。
誰かを傷つけないとしていても刀を振る限り誰かを傷つけてしまう。
今までだと漫画的な要素を感じた所が多いなと感じたけど、アクションシーンも含めてすごい作品だと感じました。
シリーズコンプリート。
有村架純の能面のような演技が役に合っている。全部観たが、シリーズの中で一番(唯一?)良かった。終わりよければ、と言いたいところだが正直時間を返してほしい:-)
悲しい話でした
新しい世をつくるために主の命で人を殺めていた抜刀斎。
ある日、巴という女性と知り合う。
抜刀斎は巴のことが気になっていき、信用するようになっていった。
ある日、新選組が襲ってきて、主の配慮で巴と一緒に田舎に身を潜めた。
抜刀斎は、田舎で暮らして少しずつ笑うようになっていき、巴にも心を開いていった。
しかし、巴は裏切り、抜刀斎は襲われた。
そして、新しい世が訪れたという内容だった。
悲しい話でした。
抜刀斎が、人を殺めることでその殺めた人以上の人を救うために人斬りになってしまうなんて寂しい気がしました。
あと、巴のことを大切に思うようになってからの人間味が出てくるのが良かったです。
巴は、抜刀斎を許せなかったのに少しずつ抜刀斎のことを大切に思えてきてしまった自分を許せないのが切ないなと思いました。
メインの二人、佐藤健さんと有村架純さんの演技が良かったです。
2時間があっという間に終わりました。
このシリーズが終わってしまうのが寂しいですね。
この巴さんに惚れました。
The Final 観てから、The Beginning を観ました。この順番がお奨めです。
幕末の描写なので、シリーズ中、最も血が出てますが、その分、殺陣シーンは超絶です。これぞ「人斬り」という感じです。
るろうに剣心ファンとしては「巴さん」の描写が一番の興味どころだと思いますが、有村架純様は凄かった。
雪のような美しさと儚さ、深い愛情とやさしさがよく出ていました。ぜひ、劇場で観てほしい。
ラストのシーンまでのシナリオの流れがとてもよく、原作を知ってる人も、知らない人も、納得の作品だと思いました。
江口 (斎藤) さんの「牙突」最初に比べて、どんどん様になってきてる。
Final と Beginning の「牙突」が最もカッコイイ。
謎が明かされてスッキリ
finalを観た時から、観に行くぞと決めていた作品
剣心と巴の出会いから過酷な運命に巻き込まれる
姿を描いていますが、特に印象に残ったのは
最後の戦いのシーン。迫力満点なのはもちろん
儚さと美しさが表現されていて見応えがありました!
巴役の有村架純さん、良かったです!
ツッコミ所多め
原作は一度読んだだけのうろ覚え状態で前作の1だけ鑑賞済。高橋一生の桂小五郎を目当ての鑑賞です。
美しい映像とスピード感のある華麗なアクションが素晴らしいです。
お目当ての高橋一生の桂小五郎も素晴らしいかった。
幕末の人々の苦悩と剣心が抜刀斎になり、剣を置いた経緯も満点です。
が、アクションは少なめで、長い。
もう少し短く、テンポが良くして欲しかったかな。
映像が美しいのは良い事ですが、そこにこだわり過ぎて、爆発を起こす洞窟内を無駄に赤い布で飾りつけたりするのは頂けない。
ああいった人達が洞窟内をあのように飾りたてるはずがないよね、等々、最後の戦いのあたりからのツッコミ所の多さが目立ちます。
特に爆発で目が見えないで戦う剣心が、あのタイミングで突然目が見えるようになる設定が一番気に食わない。
目が見えなくなったのも、え、突然なんで?あ、爆発のせい?と感じたし、目が見えるのも、急にだから、せっかくの、いちばん大事な場面で感情移入を妨げられて本当に気に食わない。
あのシーンでは泣きたかったのにな。
せめて途中で見えない目をあけて、かすむ視界の中で戦いつつ、的な場面があれば、唐突に目が見えるのも我慢できるけど、、
あの流れで剣心は何発食らっても倒れないのに、敵が有村架純越しにくらった一発であっけなく倒れるのも頂けない。
大事な部分でのツッコミ所がなかったら星4つあげたかった!残念!
だけど満足な良い映画でした。
すべての伝説に始まりがある。 るろうに剣心エピソードゼロ
それは、剣心がまだ抜刀斎だった頃の話。人を斬り続けたある夜中、一人の女性雪代巴と出会います。
そして巴さんは剣心のそばにいてはずれの村に移住し隠居生活するようにしましたが白い雪の中、敵の居場所に向かう途中、敵の仲間が現れ剣心の視力を奪ってきます。そして、宿敵を斬れながらも何度も立ち上がり斬ろうとした瞬間巴も巻き込み斬られてしまいます。
そして、二度と消えない十字傷が出来てしまい巴は息を引き取りました。
巴さんはどんな想いで十字傷を作ったのか、そして剣心は傷つけないと言いながら斬ってしまったのか。
その場面が切なく思いました。
Beginning→final→Beginningと見て
2回見ました。
1回目は、「始まりの物語」だから、final見てなくてもいっかな~と気軽な気持ちで見に行きました。
見終わった瞬間に、もう一度見たいっ!!と。
そう思った映画は私にとってはじめて。
テレビアニメと1作目をテレビで見ただけだったので、帰ってすぐにるろうに剣心と時代背景について勉強しました!
そして、まずは、finalを見に映画館へ。
2回目のBeginning
見に行きたいようで行きたくないような気持ち。
それは、見たあとなんとも言えないドン底感を感じるから。ツライ、苦しい、どうすることもできない感情。
あれともう一度向き合わないといけない。
見終わったあと、なかなか現実生活に戻ってこれなくて困るんです。。
2回目、見て良かった!
ストーリーはすべて知ってるのに長いとは感じない。剣心や巴の細かい表情に想いを馳せながら見ることができました。
時間の流れと共に少しずつ動く剣心と巴の関係性。
本当に丁寧に描写されていて、その世界観に引き込まれていきます。
人斬り抜刀斎である剣心の眠り方の演出は見事だと思います。
随所に言葉ではない説得力を感じとれる映画。
1回目のときは、巴が鏡を見て泣いているシーンがいまいちピンときませんでしたが、2回目はより切なさが増しました。
終わりにして始まりの物語という意味が、納得。
やっと私の中でスッキリ完結することができました。
最後に、佐藤健さんと有村架純さんのファンになってしまいました。
また二人の共演が見たい!
剣術ものの概念を変えるアクション
逆刃刀が存在しない人斬りとしての回想がメインなので血みどろシーンがかなり多いです。
苦手な方は要注意。
これで全て完結という切なさと
有森さんまた好きになってしまった切なさと…。
これは確かにシリーズ最高傑作
過去作は「The Final」も含めて全部鑑賞した上で、シリーズ最終作となる本作を鑑賞いたしました。
結論としては、間違いなくシリーズ最高傑作の映画です。「最高傑作」って自称するだけのことはあります。看板に偽りなしです。
しかしながら、アクションシーンが今までのシリーズの中では一番少ないので、「過去作のような大迫力のアクションシーンが観たいんだ!」っていう方からすれば期待外れになってしまうかもしれませんね。そこだけ注意が必要です。
個人的には「過去シリーズを一気見して良かった」と思っています。
本作は時系列で言えばシリーズ一作目『劇場版るろうに剣心』の前日譚にあたり、ラストシーンが一作目の序盤のシーンに繋がるシリーズを跨いだ円環構造になっているのが特徴です。るろうに剣心シリーズの最後を締めくくるために存在しうる全てのエンディングの中で一番綺麗な終わり方だと個人的には思います。時系列の円環を閉じることで続編を作成する可能性を完全に閉じた完璧なラストでした。事前知識なしで観た劇場版るろうに剣心(一作目)とは、同じ映像でも抱く印象が全く異なる演出となっていて、これは私が過去のシリーズを短期間で一気見して過去のシリーズの記憶が鮮明だからこそ、強烈なインパクトとなって感動したのだと思います。
これから本作を観る方はレンタルDVDなどで一作目のおさらいをしてからの鑑賞をお勧めします。
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かつては「人斬り抜刀斎」と呼ばれ恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、何故不殺の誓いを立て、逆刃刀を持つようになったのかを描くシリーズ最終章にして前日譚。維新軍に腕を買われ、新しい時代のために刀を振るう剣心。剣心を狙う刺客との戦いを見られたことから雪代巴(有村架純)という女と親密になるが、巴は剣心に婚約者を無残に殺されたことで強い恨みを持ち、復讐のために正体を隠して剣心に近づいてきたのだった。
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シリーズの前作にあたる『The Final』から何度も意味深に回想シーンが挟まれていた剣心の過去が明かされるシリーズ最終章です。先述の通り、戦闘シーンはこれまでの映画シリーズと比べて一番少ないですので、正直「アクションシーン目当てで鑑賞」っていうのは向かない映画かもしれませんが、数少ない序盤のアクションシーンはシリーズ中でも一番「爽快感のある」チャンバラシーンでした。
私は劇場版るろうに剣心シリーズの数少ない不満点として「殺陣の爽快感の無さ」を挙げているんです。剣心の持っている逆刃刀は「斬るのではなく殴る」武器として使われており、敵を殴った時のSEも重いし出血も無いし敵が殴られて吹っ飛ぶというちょっと間抜けな絵面になってしまっていました。他の時代劇には無いワイヤーアクションを多用した動きの激しい映像のおかげでその不満点は緩和されてはいますが、それでも他の時代劇に比べれば爽快感は少なかったんです。
本作はまだ剣心が「人斬り抜刀斎」と呼ばれていた頃を描いていますので、序盤の殺陣シーンはシリーズでも数少ない「真剣での斬り合い」が観ることができます。この殺陣のシーンの爽快感は凄まじく、この序盤の殺陣のシーンだけでお腹いっぱいになるくらいの素晴らしいシーンでした。
原作が良いのか上手く史実を入れ込んだストーリー展開も見事でしたし、役者陣(特に有村架純さん)の演技も素晴らしかったです。ただ個人的には前作『The Final』で本作の内容に関わる回想シーンが何度も登場していたのでストーリーほとんど知っていて、映画観ていて大きな驚きとかがあんまりなかったのが残念なところですかね。
しかし、ストーリーの展開や構成は実に見事で、時間とお金を掛けてでも鑑賞すべき映画シリーズだったと思います。オススメです!!!
アクションから芝居メインに
ファイナルがアクションばかりなのに対してこちらは芝居メインで見せてくれるから殺陣で言うと静と動の静かな。
有村架純の芝居が上手かった!
益々、ラブになりました💕
「関ヶ原」の有村も良かったけど、こちらも素敵でした✨
こんな女性となら田舎暮らしもいいなって♪思える。
時代劇が似合う女優さんになりましたね。
次は大河ドラマあたりで見たいな♪
ストーリー的にはあるあるだけど。
殿の命令で幼馴染を上意討ちしなければならなくて幼馴染を斬り、長屋暮らしの浪人になって後に幼馴染の奥方に命を狙われるとか結構ヘビーなバックグラウンドを抱えるのがヒーローとか主人公というもの。
この映画もその一つ。
アクションシーンでは新撰組の沖田総司と
剣心の一騎討ちが剣に強い者同士の殺気ある立ち回りで見てる側も見入ってしまうほどの拍力のあるものだった。剣心も逆刃刀じゃないしね♪
斬り合いが怖いとすら感じる演出で
素晴らしかったです。
映画でもドラマでも時代劇で殺気を出すのは物凄い難しい演出。斬られる側も殺気を出さなきゃ斬る側も
栄えないから。
それを時間掛けて撮影するのはかなり大変だと思う。
気持ちも入らないと出来ない。
それを構えて撮影するスタッフにも称賛!
残念だったのは新撰組の衣装が長過ぎて
だらしなく見える。
幽霊が着てるみたいだったのが嫌でした。
何故にあんな幽霊みたいな衣装にしたのやら。
あれは頂けなかった。
雪のシーンが綺麗に活かされていて異空間に入ってしまった感じが素晴らしかった♪
あれを演出する環境を作るスタッフ最高です✨
映画は俳優さん、スタッフさん、一丸となって作る物。
それを締めに観客が締めてくれるんですよね♪
最上の映像化
単行本でたった3冊分の物語を2時間以上もの時間で描いたということで、非常に丁寧に描いていたと思う。
作品はとにかく有村架純の独壇場。
驚いたのが「巴が剣心に心を開いていく流れ」が原作以上に丁寧に表現されていたこと。
漫画という媒体である以上は人間表現には当然限界があるのだけど、漫画で表現しきれなかった巴が映画で表現されており、正直度肝を抜かれた。
まさか20年以上の期間を経て「るろうに剣心」という作品で、こんなに新鮮味を感じるとは……
アクションが少ないことで不満を持つ人もいるかもしれないが、そもそも原作でも剣心が戦っているシーンはそんなに多くなく、巴や桂達との会話メインで進んでいるのが過去編なので、そこも原作に忠実だったと思う。
むしろ沖田との一騎打ちなどサービスシーンが付け足されていたが、ストーリー的にはなんの意味もなく、村上虹郎の見せ場を作りたかったのかなと邪推してしまう。
ただ、初見の人向けに原作改変はどうしても必要なものだし、この作品においては最低限に抑えられていたのではないか。
唯一気になったのは、いつまで巴の亡骸を身近なところにおいてるんだということ。まぁこれは、もう漫画原作だからと思って見るしかないか。
時間をたっぷり使っていたこともあり、全シリーズ通じて最も満足した作品だった。むしろ、これを見た後だと京都編は2作あっても雑だなぁと思ってしまうレベル。
最後にして最高の映画で締めくくってくれて、原作ファンとしても本当に感謝しています。
全96件中、1~20件目を表示