「赤が映える!左の頬に十字傷、人斬り抜刀斎は・・・」るろうに剣心 最終章 The Beginning ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
赤が映える!左の頬に十字傷、人斬り抜刀斎は・・・
オロ、なんて言ってた緋村剣心とは顔つきが違う。幕末混乱期の人斬りの時代・・・逆刃刀でない緋村が剣を振るえば、真っ赤な鮮血が飛び散る。
回想シーンみたいな感じで進むのかと思ったら、全くのスピンオフでした。薫すら出てこない。
まぁ、そのぶん、別の作品(人斬り抜刀斎)として楽しめた気がします。 幕末の裏歴史みたいな感じで良かった。
画面全体が暗くて見にくかった気もしますが、人斬りの真っ赤な鮮血が、実に効果的だったと思います。
幕府側の武士とか暗殺者との闘いは、他のシリーズ作品のように派手なうえに、血飛沫舞い散る殺し合いですからね、見応え十分です。
緋村の十字傷にまつわるストーリーは、メンタルにもズッシーンと来るような重さがありました。
そして、有村さんがまた良いですね。綺麗で奥ゆかしい、如何にもな和の雰囲気を醸し出す魅力的な女性を魅せてくれました。
主題歌も良かったです。ワンオク最高!
【ネタバレかな】
全くの余談ではありますが、自分はこの十字傷が出来たことから、殺さずの誓いをたてたんだと、ずっと思ってました。だから、頬に十字傷のある人斬り抜刀斎という言い方にずっと違和感を持ってたんです。でも違ったんですね、あくまで頬の傷はきっかけだったという事に、本作で気付きました。
自分の信じる理想の為に、斬って斬って斬りまくり、平和な時代と共に、逆刃刀を手にした・・・って感じだったんですね。 長い間のモヤモヤが、やっとスッキリ出来た一本でした。