「今までのような激しい戦いは殆ど無いです」るろうに剣心 最終章 The Beginning DON666さんの映画レビュー(感想・評価)
今までのような激しい戦いは殆ど無いです
冒頭はロープで縛られた剣心が日本刀を口にくわえ斬りつけて行くシーンは凄いですが、その後は有村演ずる巴とのシーンが大半です。
美しいキスシーンもあり、こうなると時代劇アクションと言うより完全に恋愛モノと思い観てしまったのですが、ラストに北村演ずる辰巳との戦いで、飛び出て来た巴も剣心が辰巳と共に斬ってしまい、映画中盤に『あなただけは絶対斬らない...』と、巴に誓った剣心には、もう少し巴を斬ったことを取り乱してもらって巴を亡くした(殺した)事を哀しむシーンに熱い台詞があり涙を流し辛い感情を見せてくれたなら、観てるこちらも切なすぎて凄く泣けてよかったのにな...と、バナー(雪の中、剣心が巴を抱きしめてる画)にある最大の山場のシーンはそれが残念でした(個人的にですが)。
勿論、漫画のストーリーや大友監督の指示、るろうに剣心は恋愛モノでは無い...等、ビキニングの終息はこの方向なのだろうと後々思えたし、最終的に第1作の江口演ずる斎藤一(新撰組)と戦うシーンに戻る終わり方ならビキニングは終わりの始まりなので納得です。
ただ、単体でビキニングだけを観ると敵役との壮絶な戦いも、巴との深い愛も、どちらももの足りないので星3の評価って感じです(薫や佐之助など、いつものるろ剣メンバーは出ませんから、その分も過去の巴との愛の話と、観てて期待しすぎてしまいました...)