「舞台の造形美」るろうに剣心 最終章 The Beginning tokuyoshioさんの映画レビュー(感想・評価)
舞台の造形美
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まず個人的には本作は4DXではないほうがいいかなというところ、静がメインの映画であるし動のパートも派手というより緊迫といった感じなのでノイズになりがちだった。
唯一香りの演出は、巴の白梅香について本作中で台詞では触れないだけによかった、だがいかんせん噴出音が気になった。
以前からるろ剣の美術は美しいが、今作は今まで見た全ての映画の中でも屈指の美しさだったと思う。近景のリアルとフェイクの丁度間を取ったような設えはもとより遠景の色味も文句なしで全編どこを切り取っても絵になる!
原作ovaと読み込みまくった人間からすると、ストーリーや台詞はすでに頭に入っているので、逆にオリジナルの台詞部分にぐっときた。
ただいくつか気になる点が。闇の武との闘いでは、剣心が原作やovaよりずっと呆然自失としていて辰巳(北村さん)との戦闘時には目まで瞑りかつ辰巳は刀まで装備しているもんだから、辰巳が斬られるまであまりにもナメプしているように見える、という点が一番残念だった。
総じて、役者さんの演技、脚本、演出、音楽ともに良かったが、特に画面の美しさがえげつなかったので、それだけのためにもう一度観に行きたいくらい。
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